コカ・コーラとスターバックスに学ぶ、バナー広告では得られない「メディア運営の可能性」

【前回コラム】「メディアのバナー広告を買うのと、自分達でメディアを作るのはどちらが安いか?(下・B2C編)」はこちら

企業が自社メディアに投資すべき理由

前回のコラム

では、メディアのバナー広告を買う予算を自分たちのメディアを作るのに投資したことで成果を出し始めている事例をいくつかご紹介しました。

ただ、ここで勘違いしていただきたくないのは、バナー広告とオウンドメディアの単純比較だけが「オウンドメディアの価値」ではないという点です。

もちろん前回ご紹介したガシー・レンカー・ジャパンのニキペディアの事例のように従来のバナー広告による広告効果を自社メディアによって単純に上回ってしまえるのであれば、ガシー・レンカー・ジャパンが決断したように単純なバナー広告の出稿をやめ、その予算を自社メディアの運営に回したり、ユーザーへの割引きクーポンで還元したりという選択肢が出てきますので、それに越したことはありません。

では、自社メディアがバナー広告を投資対効果で上回れないのであれば自社メディアを運営する意味は全くないかというと、それはもったいない勘違いです。

そこで、今回は単純なネット上の投資対効果以前のレベルで、自社メディアに投資をしている企業を二社ご紹介しましょう。まず世界的にも有名な自社メディアと言えるのがコカ・コーラのグローバルサイトである「Coca-Cola Journey(コカコーラ・ジャーニー)」です。

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徳力基彦(アジャイルメディア・ネットワーク 取締役 CMO ブロガー)
徳力基彦(アジャイルメディア・ネットワーク 取締役 CMO ブロガー)

徳力基彦(とくりき・もとひこ)NTT等を経て、2006年にアジャイルメディア・ネットワーク設立時からブロガーの一人として運営に参画。「アンバサダーを重視するアプローチ」をキーワードに、ソーシャルメディアの企業活用についての啓蒙活動を担当。書籍「アンバサダーマーケティング」においては解説を担当した。

徳力基彦(アジャイルメディア・ネットワーク 取締役 CMO ブロガー)

徳力基彦(とくりき・もとひこ)NTT等を経て、2006年にアジャイルメディア・ネットワーク設立時からブロガーの一人として運営に参画。「アンバサダーを重視するアプローチ」をキーワードに、ソーシャルメディアの企業活用についての啓蒙活動を担当。書籍「アンバサダーマーケティング」においては解説を担当した。

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