クリエイティブをビジネスの結果に結びつけることが私たちの使命—カンヌ サイバー審査委員長 Jean Lin

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——ビジネスの見地から、カンヌライオンズはどんな意味を持つ場所ですか?

私たちはアイデアエコノミーの時代に生きています。そして、マーケティングクリエイティビティの役割はかつてなく高まっています。カンヌのセミナープログラムは示唆に富んだ視点を提供してくれます。特に競合に対して戦略とクリエイティブで優位に立ちたい時、これらの視点を持って臨むことが不可欠です。

私たちの仕事は、クリエイティブの境界線をできる限り押し広げ、ビジネスの結果に結びつけられるかどうかにかかっています。カンヌはこうしたチャレンジをする人がモチベーションを高め、見方を新たにし、インスピレーションを得るための場所です。

——デジタルマーケティングの最新のトレンドをどう捉えていますか?キーワードを挙げるなら。

私たちは、ブランドとエージェンシーが手を取り合い、強いヒューマンストーリーとデジタルテクノロジーをもってビジネスの課題を解決していく時代の目撃者です。Isobarではこれを「ブランドコマース」と呼びます。

私たちマーケターは、マーケティングプロセス、そして消費者のカスタマージャーニーの全てのプロセスを「振付け」しなければなりません。最初の出会いから購買ポイントに至るまでの間をです。

この間では、オンラインとオフラインはシームレスにブレンドされ、広告キャンペーンから革新的なプロダクトやサービスデザインに至るまで、その手法は無限に広がっています。かつてなく面白い時代の到来です。

——今年のカンヌで特に印象に残った作品は何ですか?

サイバー部門グランプリのUnder Armour「I Will What I Want」です。これこそ、サイバーの審査員が探し求めていたキャンペーンです。この事例は、テクノロジーを通じてブランドが力強くストーリーテリングすることがいかに可能かを教えてくれます。そして、それがどのようにマルチスクリーンのデジタル環境の中で人々に受け入れられ、広がっていくのかも。よく作り込まれたデジタル体験が、ブランドのエンゲージメントから売上に至るまで、いかに好ましいインパクトを生み出すのかを証明しました。

ジーン・リン
英国に本拠地を置き、世界30カ国以上に展開するデジタルエージェンシー IsobarのGlobal CEO。中国・台湾でwwwins Isobar を立ち上げ、前職はAsia-Pacific CEO。2009年、Advertising Ageにより「30Women to Watch 」の1 人に選ばれ、2010年にはCampaign Asia-Pacific誌により、アジア太平洋地域の最優秀女性人材にランクイン。


cannes_report


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