前回の追憶はこちら
宣伝会議賞 挑戦期間の9月から11月。この2カ月を、前回グランプリの田辺ひゃくいちさんと、第51回宣伝会議賞 CMゴールドの合田陽太郎さんにそれぞれ振り返ってもらう。
連載第2回目は合田さんの9月1日~18日を追憶。合田さんは受賞作が生まれた年とそれ以外の年には、行動に明確な違いがあると言う…。
連載第2回目は合田さんの9月1日~18日を追憶。合田さんは受賞作が生まれた年とそれ以外の年には、行動に明確な違いがあると言う…。
こんにちは。よく苗字を「アイダ」と読み間違えられる合田 陽太郎(ゴウダ ヨウタロウ)と申します。
さっそく始めようと思ったのですが、受賞したCM企画を書いた2013年の9月1日や9月3日に何をしていたか全く思い出せず。頭の中に情景がおぼろげに浮かび上がってくるものの、2013年の記憶なのか、それ以前の記憶なのか、はたまた夢なのか…。はっきりしなかったので、日記を引っぱり出して確認することにしました。
受賞した2013年の1冊と、それ以外に宣伝会議賞へ応募した年の3冊の、計4冊。どの年もやっていたことは、ほぼ同じでした。しかし、受賞した年にだけ、ある行動に違いがあったのです。失敗と成功を分けたのは、この違いが関係しているかも。そう思い、みなさんに僕の失敗と成功のあいだを晒すことにしました。どうぞ、お付き合いください。
さっそく、日記を振り返ってみましょう。
——2009年9月1日
宣伝会議で宣伝会議を買った。頑張るぞ。——2013年9月1日
宣伝会議を買った。
宣伝会議は毎年、発売日に買っていたようです。
——2013年9月2日
体育会系の女子は、話し方が虻川みたいになる。
前日の気合いもむなしく、全く意味のないことを綴り始めています。
——2010年9月3日
携帯あれば、駅前にいる居酒屋のキャッチから逃げられる。
毎年、9月前半の日記は、どうでもいいことばかり。テストから逃げる学生のように、別のことに頭を使って、勉強ができない理由を作っていたのでしょう。
