たくさん書けないスランプに陥ってしまった
まず、写真の違いを説明する前に、2013年9月末の僕がどのような状態だったのかを簡単に説明します。9月頭からチャレンジブログで自分を追い込んだわけですが、思うようにコピーを書き進めることができませんでした。いまにして思うと、それは渾身の一行を書こうとしていたからです。一行に一日を費やし、どこに「、」を入れるかといったディテールばかり考えていました。
結果、一週間で書けたコピーは7本。2013年は最大2000本応募できたので、0.5%にも満たない計算になります。また、2ヶ月もあるので、「明日やればいいや」とすぐにコピーを考えることをやめてしまっていました。夏休みの子供状態。いっぱい書けないスランプ状態に陥ったわけです。
それを脱するためにとった行動が「外出」でした。受賞していない年は部屋にこもって犬を愛でていたのですが、受賞した年は、江ノ島などに行っています。
スランプに、お洒落カフェが効く
では、どこに行っていたか。それは、カフェです。でも、ただのカフェではありません。昨今話題になっている「意識高い系」が集まるカフェです。もしも、カフェにいる意識高い系の人たちが宣伝会議賞に挑んでいたとしたら…。急に店内がライバルだらけに見えてくるではありませんか。そうなると、彼らに負けたくないと、対抗心が湧いてくるわけです。
彼らは大きな音でキーを叩くので、僕も負けてなるものかと大きな音でキーを叩こうとする。すると、自然とたくさんのコピーを書くことになる。
彼らは少しでも長く店内に滞在し、かっこよさげな仕事をしようとするので、僕も閉店ギリギリまでいる。すると、自然とコピーに取り組む時間が増える。
彼らはビジネス系雑誌を入念にドヤ顔で読むので、僕も宣伝会議を入念に読みこむ。すると、オリエンの大切な情報が全てインプットされる。
彼らの、周囲にアピールする力を最大限に活用し、「負けないぞ」と張り合うことで、書けないスランプから抜けられたわけです。しかも、彼らは僕から猛烈な注目を浴びるので、彼らとしても満足していたはず。この関係はまさにWin-Winといえます。
まとめ
9月後半の失敗と成功のあいだにあったのは、「書く環境を変える」ことでした。2ヶ月という長いようで短い期間を最大限有効に使うためにも、ものすごくお洒落なカフェに行ってみてはいかがでしょうか。そこにいるお洒落な人と勝手に張り合ってみてはいかがでしょうか。かなり刺激的ですよ。
それでは、また次回。
【合田さん:9月28日現在、コピー本数102本】
【次回の追憶!】
田辺さんの9月24日~10月5日。
「“書かない”こと」
「“出さない”こと」
次回の公開は10月5日(月)。田辺さん、今度こそ、動きます。
「宣伝会議賞の受賞者っぽくない 妙な二人の追憶コラム」バックナンバー
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