メール受信設定のご確認をお願いいたします。

AdverTimes.からのメールを受信できていない場合は、
下記から受信設定の確認方法をご覧いただけます。

×

フリーのCMディレクターが考える「母親として働くこと」—舟越響子さん インタビュー Vol.2

share

【前回記事】「フリーのCMディレクターが考える「母親として働くこと」—舟越響子さん インタビュー」はこちら

クリエイティブを一生の仕事にしたいと考える人に、今後のキャリアを支援するプロジェクト「しゅふクリ・ママクリ」。前回に引き続き、フリーのCMディレクターとして活躍する舟越響子さんに、幼稚園選びから人生設定について聞いた。

2人目の出産は保育園を決めてから

——上の子は保育園ではなく、幼稚園に通っていると聞きました。

はい、3歳になったタイミングで幼稚園に入園させました。通常、幼稚園のお迎え時間は14時頃のため、働くお母さん向けではないのですが、私が利用している幼稚園は学童保育のようなシステムを持っていて、最長で19時まで預かってくれるのです。私は園庭が広くて、泥んこで遊ばせてあげられえるような環境で子どもを育てたいと思っていたこともあり、現在の幼稚園を選びました。通わせたい幼稚園を決めてからは、「プレ幼稚園」に通って、入園の権利を得るのにも苦労しましたね。

——「プレ幼稚園」とは何ですか。

入園する前に、幼稚園が未就園の親子を対象に開催する「体験イベント」みたいなものです。いわゆる「お受験」とは違い、元々は幼稚園が親子にとって合うかどうかを体験してみるという取り組みだったのですが、今では「プレ幼稚園」に参加していた方が入園に有利になるといったケースもあるようなのです。

その幼稚園に入りたかった理由は他にもあります。幼稚園の横に、東京都独自の制度である「認証保育所」が併設されていて、0~2歳までの子どもを預けることができるのです。上の子が幼稚園に通っていると、下の子はその保育園に入れられるということでしたので、「それなら2人預けられるな」と思いました。2人目の出産を決めたのも、子どもを預けられる体制が整ってからです。

——人生設計に結婚や出産という予定はありましたか

そういった計画は全くなく、むしろ仕事に燃え過ぎて、ずっと「結婚できないかも」なんて思っていました。けれども、ありがたいことに結婚できて、そうするとやはり子どもが欲しいなと思いました。仕事を辞めるという選択肢はなく、どうやれば続けられるか分からなくて、悩みました。

いざ妊娠すると、「うわぁ、本当にしちゃった」と不安になりました。妊娠したこと自体はすごく嬉しかったのですが、妊娠してからは「子育てと仕事を、どう両立していけばいいんだろう」と、かなり焦りましたね。今振り返ると、子どもがいる先輩たちの姿を見て、「私も、ああいうふうに頑張ろう」と、心を立て直していたように思います。

続きは、『しゅふクリ・ママクリ』「『こんな状況の私と子どもたちですけど、よろしく!』」へ続く

舟越 響子(ふなこし・きょうこ))
1978年生まれ。大学卒業後、葵プロモーション(現AOI Pro.)企画演出部にCMディレクターとして入社。その後、同社を退社しCluB_Aに所属、2児を出産する。受賞作に、◯SONY ウォークマン 合唱(第63回 広告電通賞 家庭用機器部門 最優秀賞、2010年 ACCブロンズ、2010年 消費者のためになった広告 TV広告16秒以上 (180秒)銀賞)◯2007年 ADFEST Remarkable5 日本代表 hide-and-seek◯パルコ 2006秋キャンペーン PINK/prism(2008年 Times Asia Pacific Advertising Awards メリット)