【前回のコラム】「独立するなら、見切り発車がちょうどいい(コピーライター渡辺潤平さん)」はこちら
2015年12月31日で面白法人カヤックを退職することを宣言し、株式会社コピーライターを設立した長谷川哲士が、「若手クリエイターが独立するときに大切なこと」を、同業種や異業種の先輩たちにたずねて回る!今、コピーライター、クリエイターとして独立するメリットや難しさとは?
今回のゲストについて
第4回目のゲストは、「広告夫婦」として知られるCMプランナーの福里真一(ふくさとしんいち)さんと、コピーライターの三井明子(みついあきこ)さん。電通を辞めて15年になる福里さんに対して、三井さんはアサツー ディ・ケイに所属し活躍しています。夫婦でありながら異なる働き方をしている二人に、それぞれの立場から話を聞きました。
(※このインタビューは東京・下北沢にある本屋B&Bでのトークイベント「広告夫婦から学ぶ!コピーライターが独立して幸せになる23の方法」の内容をまとめたものです)

福里真一(ふくさと・しんいち)
CMプランナー/コピーライター。
1968年鎌倉生まれ。92年電通入社。2001年よりワンスカイ所属。いままでに1000本以上のテレビCMを企画・制作している。主な仕事に、ジョージア「明日があるさ」、サントリーBOSS「宇宙人ジョーンズ」、トヨタ自動車「こども店長」「ReBORN」「TOYOTOWN」、ENEOS「エネゴリくん」、東洋水産「マルちゃん正麺」、アフラック「ブラックスワン」、ゆうパック「バカまじめな男」など。TCCグランプリ、ACCグランプリ、クリエイターオブザイヤーなど受賞。著書に『電信柱の陰から見てるタイプの企画術』(宣伝会議)、『困っている人のためのアイデアとプレゼンの本』(日本実業出版社)。

三井明子(みつい・あきこ)
コピーライター/クリエイティブディレクター。
静岡県出身。中学校教員、職業訓練生、派遣社員、広告制作プロダクション、化粧品会社宣伝部などを経てアサツー ディ・ケイ。TCC賞、TCC新人賞、ACCゴールド、アドフェストグランプリ、ロンドン国際広告祭シルバー、クリエイターオブザイヤー・メダリストなど受賞多数。TCC賞、ACC賞、宣伝会議賞、ピンクリボンデザイン大賞などの審査員を務める。東北芸術工科大学 非常勤講師。著書に『マイペースのススメェー』(パイインターナショナル)。
個人が会社に気を遣う必要はまったくない
福里:
まず、直接伝えるのが遅くなってしまいましたが、長谷川さん、2015年度のTCC新人賞の受賞、おめでとうございます。
長谷川:
どうもありがとうございます。
三井:
わたしは長谷川さんが受賞されたときに、お祝いのお電話をしたんですね。そのときに「今年の12月31日でカヤックを辞めます」という話を聞いて、来月や再来月ではなくまだ先の話だったので驚きました。なんだか
AKB48みたい
ですよね。でも、辞めるまでの期間を自分のPRに使うというのは長谷川さんらしくていいな、と思いました。
福里:
辞めることを宣伝すればするほど、独立してから仕事をもらえるわけですもんね。
とにかくやり方がうまい
ですよね。こうして対談している僕らも、仲間に取り込まれていくんですね…。
長谷川:
巻き込み事故のような形で、すみません。長いこと広告業界にいるお二人に、いろいろアドバイスをお伺いしたいと思います。

