失敗を許容できる組織でなければ、デジタルマーケ時代は生き残れない

【前回コラム】「新しい企画を上司が理解してくれないなら、自分でリスクを取って成功してから報告するべし」はこちら

トップが失敗を許容できるか

前回のコラム

では、新しい企画を上司が理解してくれないなら、自分の権限の範囲でリスクを取るべきではないか、という話をご紹介しました。当然、この議論をする際に問題になるのが、「では、リスクを取った担当者が失敗した場合にどうなるのか?」という点です。

もし、リスクを取った担当者が失敗について責任を取らされるようなら、当然その担当者は次からは失敗を犯すことを恐れて、二度と挑戦しなくなるでしょう。担当者にリスクを取って挑戦しろ、というのは簡単ですが、実は大事なのは挑戦して失敗した際に上司や組織がどう反応するかという企業文化です。

個人的にこのことを痛感したのは、

前回のコラム

でも書いたad:tech関西のセッションでご一緒したユニバーサル・スタジオ・ジャパン(以下USJ)とネスレ日本の逸話です。

このセッションでは、議論の結論として「新しい企画を上司が理解してくれないなら、自分でリスクを取って成功してから報告するべし」という話になったということは前回のコラムでも書きました。

実はそのセッションのパネリストであったUSJの田村考さんの上司にあたるUSJのCMOである森岡毅さんがadtech関西の基調講演で登壇された際に明確に発言されていたのが「我々はもっともっと失敗して学ばなければならない」という話でした。

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徳力基彦(アジャイルメディア・ネットワーク 取締役 CMO ブロガー)
徳力基彦(アジャイルメディア・ネットワーク 取締役 CMO ブロガー)

徳力基彦(とくりき・もとひこ)NTT等を経て、2006年にアジャイルメディア・ネットワーク設立時からブロガーの一人として運営に参画。「アンバサダーを重視するアプローチ」をキーワードに、ソーシャルメディアの企業活用についての啓蒙活動を担当。書籍「アンバサダーマーケティング」においては解説を担当した。

徳力基彦(アジャイルメディア・ネットワーク 取締役 CMO ブロガー)

徳力基彦(とくりき・もとひこ)NTT等を経て、2006年にアジャイルメディア・ネットワーク設立時からブロガーの一人として運営に参画。「アンバサダーを重視するアプローチ」をキーワードに、ソーシャルメディアの企業活用についての啓蒙活動を担当。書籍「アンバサダーマーケティング」においては解説を担当した。

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