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コラム

澤本・権八のすぐに終わりますから。アドタイ出張所

山内監督の最新作『友だちのパパが好き』はどんな映画?(ゲスト:山内ケンジさん)【後編】

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山内監督からリスナーへ特別プレゼント!

権八:ないですよ(笑)! 何言ってるんですか!

山内:みんなないんですか?

一同:ないです。

山内:娘や息子がある程度成人している家庭の会話は、そうなるんじゃないかと思って。

中村:わりと早い段階で友達のパパが好きという舞台というか、シチュエーションというか、そういう起点で書きはじめたんですか?

山内:その前にマヤちゃん以外のキャストが決まっていて。吹越さんの家庭で、奥さんが石橋さん、娘が岸井さんというのは決めていて。だから、決めてからですね。娘の友達が登場してくるという話はその後から考えはじめています。

権八:うわ〜こういう困った女の子たまにいるよなと思ったり。自分の恋に猪突猛進で。だけど、もしかしたら若い女の子が見たら違った感情移入の仕方があるかもしれない。僕はどこに感情移入するという感じでもなくて。吹越さんがたぶん近い存在なんだけど、自分の境遇はもうちょっと違ったりしてるしね。

中村:もし権八さんの人生に吹越さんのようなシチュエーションが訪れたらと思ったりしました?

権八:しなかったですね(笑)。

中村:異常すぎて?

権八:いや、そうじゃなくて、そんなに異常なことじゃなくてね。つまり、異常なことが描かれているのに、みんなちょっと踏み外すというか、あることがきっかけでこういうことも確かになりうるだろうなと。だから、わりとそこは自分に起きたらどんなに怖いか、というよりはニュートラルな気持ちで見られるというか。誰だってどの立場にもなりうる。

中村:なるほど。

権八:例えば友達役の子は学校の先生と恋愛関係にもともとあったわけだけど、その先生は結局捨てられちゃって、後半どんどん頭おかしくなっていく。中年男性ということなら、パパ側でなく先生側の惨めな展開だってありうるわけじゃない。でも、誰しもが正常と異常の境界にいて、みんな正常だし、みんな異常なんじゃないかと思えてしまう。そういう空恐ろしさはあるんですよ。すごく面白いので、ぜひみなさん見てください。

中村:今回は山内監督からプレゼントがあるんですよね。

権八:山内さんの映画『友だちのパパが好き』からまさかのプレゼントが。野上信子さんという、以前はCMプロダクションにいて、今は山内さんのマネジメントもなのかな?個人でやられているプロデューサーの方に僕は新入社員時代から非常にお世話になっていまして。お母さんのように慕って人生相談を多々させていただいたりね、本当に感謝しております。そんな奥様の旦那さんが山内監督ですね。

中村:奥様より、珠玉の2枚つづりチケットを2名様にいただきました。この番組を聞いてくださっている数奇なリスナーに差し上げたいと思います。

権八:数奇な(笑)?

中村:珍奇な、いえ、聡明な(笑)リスナーの方々にプレゼントしますので、ぜひ番組メールアドレスsuguowa@tfm.co.jpか、番組のFacebookまで「プレゼントほしい」とジャンジャンお送りください。

権八:今年一番の問題作ですね。

中村:カップルで見ると、わりといい感じなんじゃないかと。

権八:どんよりしちゃうかもしれない(笑)。いや、でも、楽しめると思いますけどね。

中村:というわけで2週にわたって山内ケンジさん特集でお送りしたんですけど、そろそろお別れの時間が近づいてきています。

権八:いくらでも聞きたいことがあるんですけどね。

中村:手がけてきたCMのラインナップを聞くだけでも、どれも本当にめちゃくちゃ面白いです。ラジオはいかがでしたか?

山内:慣れてないというか、ラジオはやったことないですから困っちゃいますよね(笑)。テレビだって出たこともないんですけど、何でも困っちゃいます。

権八:最後にリスナーの方にぜひ一言、映画をビシッと宣伝していただいて。

山内:僕の2本目の映画『友だちのパパが好き』が12月19日から渋谷ユーロスペースを最初にいろいろ全国公開していきます。

中村:ぜひ見てみてください。

山内:本当に面白いと言う人が多いです、試写で。

中村:予告編がYouTubeに上がってるので、チェックするだけでもますます見に行きたくなるんじゃないかと思います。

権八:合わせて監督第1作目の『ミツコ感覚』、これも本当に面白いので、ぜひチェックしてください。DVDも出てるので、レンタルなど、ぜひぜひ。みなさん見てください。

山内:よろしくお願いします。

中村:残念ながらお時間です。みなさんの質問やお便り、何でも構いませんのでドシドシくださいませ。メールアドレスはsuguowa@tfm.co.jp。また、「すぐおわ」Facebookページにコメントを書いていただいたものもお便りとみなして、どんどん読んでいきます!

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構成・文 廣田喜昭