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コラム

澤本・権八のすぐに終わりますから。アドタイ出張所

情報を浴びながらアウトプットする。実践中の“21世紀の新しい働き方”とは?(ゲスト:堀江貴文さん)【後編】

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オンラインサロンに“21世紀の新しい働き方”の可能性を見る

権八:『本音で生きる』は非常にポジティブな気持ちになりますよね。ご自身も別に自分がやってることは普通のことというか、人ができないことをやってるわけじゃないよと。ただ、唯一みんなと違うとしたら情報の浴び方が半端ないと。一桁違うよとおっしゃってるじゃないですか。実際、どれぐらいの情報を浴びてるんですか?

堀江:浴びてアウトプットするのが大事で、ツイッターのツイート数を見るとわかりますよ。

中村:半端ないですよね。

堀江:半端ないし、僕のメルマガを何かのテレビ番組でプリントアウトしたら1センチぐらいあったんですよ(笑)。1号だけで。毎週1センチ出してた。情報はただ受け取っただけじゃダメで、自分の言葉で脳内変換してアウトプットして整理しないと意味がなくて。その作業をすごいPDCAサイクルでまわしてますね。だから、面白い人と会うと、アイデアがポンポン出てくるんですよね。「キター!」みたいな感じで。これ全部やるのかなと。まわりの人達が押し付けられるのか、みたいに困るという。

僕はまたライブドアみたいな会社をつくるのはつまらないので、オンラインサロンをつくりました。堀江貴文イノベーション大学校をつくって、その人達がいろいろなプロジェクトをやっています。たとえばドローンレース。1年半ぐらい前にフランスかどこかで森の間を抜けていくのがあって、あれを絶対にやりたいとサロンのメンバーに投げたら、俺やりますとなって。1回目のイベントはしょぼかったけど、だんだん回を経るごとによくなって。その段階で日本ドローンレース協会をつくらせて、今度、ドローンワールドチャンピオンシップの日本予選を宮城県でやりますよ。

中村:お別れの時間が近づいてきているのですが、堀江貴文イノベーション大学校はオンラインサロンなので、お客様が月1万円払ってるんですよ。会社とはお金の流れが逆ですよね。社員に給料を払うんじゃなくて、堀江さんに、運営母体にお金を払っているのに喜んで仕事をするという。

堀江:これが21世紀の新しい働き方の1つだと思っていて。もともと岡田斗司夫さんという人のアイデアなんですけど。

権八:オタキングの。

堀江:あの人がやってたんですよ。5年ぐらい前に同じようなことを。面白いなと思って。僕も1万円払って3年間、合計36万円を岡田さんに貢いだんですけど(笑)。それで勉強したんですね。俺は岡田さんより人数を集められるし、面白いことができると思って。でも、1万円払って、直接触れあうから変な人来たら嫌と言ったら、いや、堀江さん1万円払ってる人はそれなりの人物だから大丈夫と。

澤本:なるほど。

堀江:1万円って決して安くない額じゃないですか。それを毎月払える人はそれなりの人物なんですよ。だから、一見変そうに見える人も話してみると、ただシャイなだけだったり。何かやりたいという希望を持ってるから、すごく意欲の高い人材だったりするんですね。もうすぐ2年になると思うんですけど、だんだんコツがつかめてきましたね。どういう風にやっていけばいいのかみたいな。

中村:それも情報を得ながらもアウトプットをやっているわけですね。

堀江:オンラインサロンでゲストを呼んだりして、ゲストとのコラボレーション案件が生まれたりもしてます。ぜひ、御三方でゲストに来てください。広告の話をしたいですね。

一同:ぜひぜひ。

中村:オンラインサロン堀江貴文イノベーション大学校もホームページで第21期のラウンジメンバーを募集中です。そして、最後に3月25日。新刊『君はどこにでも行ける』が。

堀江:これがまた売れそうで(笑)。cakesというサイトで最初の何章かを無料公開していて、反響がやばいんですよ。

中村:何十カ国も行った話を。

堀江:行って、僕が感じた日本と世界の距離感というか。バブルの頃の「ジャパン アズNナンバーワン」を引きずっている人が多いけど、バンコクに行ったら衝撃を受けるだろうなと。たとえば、バンコクのサイアムセンターというファッションビル、日本で行ったら109みたいなものがあるんですけど、そこのファッションやレストランのレベルはめちゃくちゃ高いですからね。

中村:そうなんですか?

堀江:アーティスティック、クリエイティブのセンスって、もともと映像やファッションはレベル高いですけど、かなり洗練されてきて、お金も入ってるので、ある意味、日本は抜かれてますよね。

澤本:本当ですか。

堀江:はい。本当に全然違いますね。街行く人達の経済レベルも上がっているから。今、日本にたくさん東南アジアの人が観光に来てるじゃないですか。あれは日本へ行くぞ、頑張るぞ、みたいな感じじゃなくて、普通に気軽に来てる。

澤本:そういう感覚、わからないもんね。

堀江:経済レベルが同じぐらいになってるから来てるんですよ。背伸びをして来てるんじゃなくて、普段着感覚で来てる。トップオブザトップの富裕層は日本とレベルが違うぐらい。タイの金持ちは半端ないですよ。

権八:そうなんだ(笑)。

堀江:僕の友達が音楽をやっていて、仕事で一緒になったタイ人の歌手の子にタイの家に遊びに来なよと言われて行ったんですって。そしたら、めっちゃ広い大豪邸で、部屋が何個あるかわからない、車が何台あるかわからないという。よく調べてみたら、その子、王族の末裔だったんです。アユタヤ朝の末裔。そんな感じです。

中村:はい、そろそろお時間がきてしまいました。3月25日に堀江さんの新刊『君はどこにでも行ける』が発売されます。こちらもよろしくお願いします!

堀江:表紙が『テルマエ・ロマエ』のヤマザキマリさん。ヤマザキさんとの巻末対談もあります。

中村:今夜のゲストは堀江貴文さんでした。ありがとうございました!

堀江:ありがとうございました。

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構成・文 廣田喜昭