人のシェアするコンテンツには、どんな共通点があるのか?
そんな事をあぶり出すために、以前、「バズ6つの原則と80の切り口」というマップをつくりました。
ただ、これらの要素をピックアップするだけではオリジナルな展開は難しい。
本当に重要なのは、ここに散りばめられた因子の背景に潜む、人の”気持ち”を捉え、そこに立脚したアイデアを形にすることです。今回、改めてその”気持ち”に焦点を当て、シェアという行為を紐解き直してみました。
なぜ人はシェアするのかという問いに、一言で答えるなら、きっと「認められたいから」です。根っこにあるのは、すべて承認欲求。
“自分はこう考える人間なんだ”
“自分はみんなの仲間なんだ”
“自分は価値ある人間なんだ”
そんな事をわかってもらうために、
好きなアーティストの情報を投稿したり、友達との旅行写真を投稿したり、美味しいお店の情報などを投稿したりするんだと思います。
ただ、シェアされている内容を見ていると、そんな承認欲求の満たし方もいくつかの種類に細分化できそうです。
- 共振欲:自分の心が動いたものを共有して、つながりを深めたい。
- 表現欲:意見や表現を打ち出し、自分らしさを伝えたい。
- 称賛欲:称えることで、自分の価値基準を伝えたい。
- 啓蒙欲:価値ある情報を共有し、価値ある人だと思われたい。
以上の4つの欲。
ただ、この欲を刺激するだけでシェアされるという訳ではありません。
同時に、
- シェアを妨げる壁 を越えること
- シェアしやすくなる伝達形式 を選択すること
も必要になってきます。
結果的に、因子を再分類すると、
シェアが加速する「4-4-3のバズフォーメーション」が浮かび上がりました。
細かい要素は次々とアップデートされるので、重要なポイントは、あくまでもこの構造です。特に、壁をきちんと越え、このシェアしたくなる”気持ち”をしっかり突くことさえ出来れば、バズの精度は飛躍するはずです。
次回、連載#11回は、バズの分解・続(仮)、いかにバズをデータで紐解くか、という事について、実用的なツールも含め紐解きたいと思います。
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