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コラム

椎木里佳の「JCJKの生態と欲望」研究所

10代の悩みは、いつの時代も変わらない?「JK世代はわからない」は思考停止

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10代は「大体3割」理解すればいい

画像提供:shutterstock

10代のことを「100%理解しよう」というのは無理な話です。だって、アイドルと現実の男の子のどちらかいいのか、本気で迷っている年頃。まだ彼女たちも自分自身のことをよく分かっていない。
だからこそ、私は10代のことは「3割把握でいい」と思っています。

好きなものや今流行っているものを「大体3割」くらい知っておけばトレンドに置き去りにされることはない、という考え方です。

そのためには、意識的に情報を求めていくことが必要です。世の中のおじさんとJKの間に大きな隔たりがあるのは、おじさんは「JKのことはわからない」と思考停止しているからだし、JK側も「分かってほしくない」と思っているから。これではお互い分かり合うことは不可能です。
だからこそ、自然な目線で「お互いを知ろうとする」ことが必要なのだと思います。

父は、仕事で若者の情報を求められることが多々あるので、私もよく聞かれます。
「里佳、フリースタイルダンジョンって流行っているのか?」「DOTAMAって人のことを知っているか?」など。
父も父なりに「知らないまま」に放置することなく、積極的に聞いてきます。そうやって、上からではなく同じ目線で聞かれれば10代だって「しょーがないな。私が教えてあげるよ!」と接してくれるはず。実際に父はそこから仕事に繋げていくから本当に驚きます。
わからないものを教えてもらう、というごく当たり前のスタンスでいれば自然と情報を知ることができるんです。

さらに、現代はネットが発達しています。
10代のツイッターアカウントを覗いてみるのもいいかもしれません。JKのツイッターアカウント所持数は平均3.4個と言われています(電通総研調べ )。

リアアカ、趣味アカ、病みアカ(病んでいるときにつぶやく用のアカウント)など、つぶやきたい内容によってアカウントを使い分けています。

前回の連載で、ラジオネームという横のつながりでコミュニティが作られる点で「ラジオと趣味アカが似ている」と書きましたが、リアアカで書くと少し引かれてしまうような内容でもラジオだと気軽に打ち明けられるような気がします。
一般的に趣味アカは鍵がかかっていて、フォロー外のユーザーは閲覧することができません。
そんな趣味アカでしか話せない本音がラジオだと気軽に知ることができる。せまいけどオープン、だから心地よい。それが番組を始めて新たに気づいたラジオの魅力です。