CMは氷山の一角。ポイントはその下にある
—このキャンペーンのどういったところが人々の心に届いたのでしょう。山﨑:
気球を操縦するパイロットは「風にのって進むと、風を感じなくなる」と聞いたことがあります。気球はエンジンが付いていないので、気球が風と一体になって、はじめて前進することができるからです。お客さまを風に例えるとすると、アキタのマーケティングはいまこの瞬間、無風になっているかもしれません。消費者の風を後追いしたこともなければ、風を感じたいと思ったこともない。ただただ、いまやるべきことをやるというだけです。でも、それには2つのルールを設けています。1つは「クライアントファースト」であること。それから「倫理観に反しないこと」です。もちろん、ビジネスですから赤字ですることはありませんが。
