アップル、トヨタ、スノーピークにみるブランド価値の共創

ある製品やサービスに出会って、「本当に良かった」とか「誰かに話したい」と思ったことはありますか?それは今も使い続けているものですか?そのブランドとの思い出はありますか?

全部にあてはまるものがあったら、それは体験ブランディングに成功しているブランドだと言えるかもしれません。

アップルストアでの感動体験

「体験ブランディング」を、私は次のように定義しています。

心を揺さぶる感動体験で
消費者とブランドが共感や愛情で結ばれること

わかりやすい例をいくつか挙げてみます。たとえば、「アップルストア」。

お店に入るとすぐ、にこやかに声をかけられ、友人のように親身になって相談に乗ってくれる。たとえば、トラブルを抱えイライラしていたり、暗い気持ちだったとしても帰るころにはアップルのファンになっている。

そんな経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。かくゆう私も、海外出張中にMacBookのACアダプタの電源ブラグ部分を紛失してしまい充電ができなくなったことがありました。アップルストアに出向き、困り果てていることを身振り手振りで伝えると、スタッフは真剣な眼差しで私の訴えを聞き、そして笑顔で「心配するな。このパーツは単体で売っていないけど、それじゃあ困るだろうから、これをあげる」とバックヤードからそのパーツを持ってきてくれました。

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藤井一成(ハッピーアワーズ博報堂 代表取締役社長/クリエイティブディレクター)
藤井一成(ハッピーアワーズ博報堂 代表取締役社長/クリエイティブディレクター)

1999年から博報堂でインタラクティブクリエイティブを軸に統合キャンペーンを手掛け、その後グループ内ブティック、タンバリンに参加。2016年より同社代表に就き「ハッピーアワーズ博報堂」に社名を変更。

“これでいい…”という消極的選択が溢れる成熟社会で、「ブランド」と「生活者」の関係性をアップデートする“至福”の体験価値をクリエイティブし、ブランデイングとマーケティングの両輪を動かしている。

藤井一成(ハッピーアワーズ博報堂 代表取締役社長/クリエイティブディレクター)

1999年から博報堂でインタラクティブクリエイティブを軸に統合キャンペーンを手掛け、その後グループ内ブティック、タンバリンに参加。2016年より同社代表に就き「ハッピーアワーズ博報堂」に社名を変更。

“これでいい…”という消極的選択が溢れる成熟社会で、「ブランド」と「生活者」の関係性をアップデートする“至福”の体験価値をクリエイティブし、ブランデイングとマーケティングの両輪を動かしている。

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