「72時間ホンネテレビ」が示した可能性を遠回りしながら考える

AbemaTVが褒めちぎられているので、あえて水を差す

「72時間ホンネテレビ」盛り上がりましたねー。説明は不要だと思います。放送中からネットの話題は、AbemaTVのこの番組で持ち切りです。しかもどの記事もどの記事も褒めまくり。褒めちぎりまくっています。いろんな側面からいろんな題材で褒めています。

やはり視聴数が7400万という点が、まず褒める題材のトップですね。他にも3人が初めて取り組んだTwitterやInstagramがあっという間に莫大なフォローを集めたことも褒めちぎられています。

もうひとつの側面、私はこっちの方が大事だと思いますが、これまでのテレビのタブーを打ち破った、という褒められ方もある。雑誌「AERA」はAbemaTVを大特集し、藤田社長のインタビュー記事に、こんな見出しをつけています。

「しがらみ」を疑ってます

カッコいい!新しいテレビの主役がテレビについて語る際に「しがらみ」をキーワードにしている。サイコーじゃん。ちなみに、この特集の後ろの方で私も少々コメントして盛り立てています。

そんな風にヒーロー扱いのAbemaTVですが、私も「72時間ホンネテレビ」に期待していました。“新しい地図”を掲げる3人が初めてネットで自由に何かをやるんだろうと。ただ、実際に見たら、私は正直つまらなかったです。

続きを読むには無料会員登録が必要です。

残り 3993 / 4526 文字

KAIGI IDにログインすると、すべての記事が無料で読み放題となります。

登録に必要な情報は簡単な5項目のみとなります

「AdverTimes. (アドタイ)」の記事はすべて無料です

会員登録により、興味に合った記事や情報をお届けします

境 治(コピーライター/メディアコンサルタント)
境 治(コピーライター/メディアコンサルタント)

1962年福岡市生まれ。1987年東京大学卒業後、広告会社I&S(現I&SBBDO)に入社しコピーライターに。その後、フリーランスとして活動したあとロボット、ビデオプロモーションに勤務。2013年から再びフリーランスに。有料WEBマガジン「テレビとネットの横断業界誌 Media Border」を発刊し、テレビとネットの最新情報を配信している。著書『拡張するテレビ ― 広告と動画とコンテンツビジネスの未来―』 株式会社エム・データ顧問研究員。

境 治(コピーライター/メディアコンサルタント)

1962年福岡市生まれ。1987年東京大学卒業後、広告会社I&S(現I&SBBDO)に入社しコピーライターに。その後、フリーランスとして活動したあとロボット、ビデオプロモーションに勤務。2013年から再びフリーランスに。有料WEBマガジン「テレビとネットの横断業界誌 Media Border」を発刊し、テレビとネットの最新情報を配信している。著書『拡張するテレビ ― 広告と動画とコンテンツビジネスの未来―』 株式会社エム・データ顧問研究員。

この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。

このコラムを読んだ方におススメのコラム

    タイアップ