ダンスは観客が“没入体験”する時代へ。DAZZLEが起こす「イマーシブ」革命。

【前回の記事】「カリスマカンタローが語る、ダンス界のW杯「ダンスアライブ」の未来」はこちら

「DAZZLE」主宰の長谷川達也に聞く、「破壊的イノベーション」の起こし方。

ダンスカンパニー「DAZZLE」を主宰する長谷川達也
写真 飯野高拓(梅棒)

ダンスとクリエイティブについて語ってきた当コラムもいよいよ最終回。

義務教育化によってダンスリテラシーを持った人間が爆発的に増えていく環境の中で、どのようなクリエイティブが生み出されていくのかを考えてきましたが、読んでくださっている方の中には「では、書いているこの人自身はどんなものを作っているのだろう?」と思われた方もいることでしょう。

今回は、自分自身が所属するダンスカンパニー「DAZZLE(ダズル)」の主宰である長谷川達也との対談形式で、DAZZLEの取り組みを実例としてご紹介することで、ダンスの可能性を感じて頂くことができればと思います。

DAZZLEが結成されたのは1996年。私が参加したのは2006年です。DAZZLEは結成当時から「すべてのカテゴリーに属し、属さない曖昧さ」をスローガンに、ストリートダンスとコンテンポラリーダンスを融合させたオリジナルダンスを創造してきました。その歴史から、まずは振り返ります。

飯塚:

近年のビジネスやマーケティング領域でキーワードの一つとなっている「破壊的イノベーション」という観点で、DAZZLEの歴史を振り返りたいと思います。

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飯塚浩一郎
飯塚浩一郎

1978年生まれ。コピーライター・クリエイティブディレクターであり、ダンサー・振付家。言葉と身体をクリエイティブの両輪に、広告・映像・舞台・ファッションなど様々な領域を自由に行き来して活動している。慶應義塾大学卒業後、株式会社博報堂を経て、株式会社DAZZLE設立。広告においてはカンヌ広告祭シルバー、アドフェストゴールド、TCC新人賞など受賞。ダンスにおいてはダンスカンパニー「DAZZLE」で海外の芸術祭にも数多く招聘され、2017年のカザフスタンアスタナ万博のジャパンデーでもパフォーマンスを行う。坂東玉三郎演出の舞台「バラーレ」で主演を務めるなど、様々なアーティストとのコラボレーションも。都内病院を舞台に行われた日本で初めての本格的イマーシブシアター公演「Touch the Dark」は即日完売となり、多方面から注目される。

飯塚浩一郎

1978年生まれ。コピーライター・クリエイティブディレクターであり、ダンサー・振付家。言葉と身体をクリエイティブの両輪に、広告・映像・舞台・ファッションなど様々な領域を自由に行き来して活動している。慶應義塾大学卒業後、株式会社博報堂を経て、株式会社DAZZLE設立。広告においてはカンヌ広告祭シルバー、アドフェストゴールド、TCC新人賞など受賞。ダンスにおいてはダンスカンパニー「DAZZLE」で海外の芸術祭にも数多く招聘され、2017年のカザフスタンアスタナ万博のジャパンデーでもパフォーマンスを行う。坂東玉三郎演出の舞台「バラーレ」で主演を務めるなど、様々なアーティストとのコラボレーションも。都内病院を舞台に行われた日本で初めての本格的イマーシブシアター公演「Touch the Dark」は即日完売となり、多方面から注目される。

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