はじめまして、りょかちです。
1992年生まれ。京都府出身。神戸大学卒。SNSに自撮りをアップし続ける「自撮り女子」として注目を浴びる。現在では、自撮りのみならず、若者やインターネット文化について幅広く執筆するほか、若年層に向けた企業のマーケティング支援も行う。著書に『インカメ越しのネット世界』(幻冬舎刊)。
私はこれまでアドタイも含め、学生を中心とした若者文化についての記事を書いてきました。同時に、本業はWebディレクターなのでサービスを作りながら、様々なサービスのユーザーヒアリングも経験してきました。
その中で感じたことが「オンライン、オフライン問わず、消費を回しているのは、アラサーでは?」ということ。
いろんなサービスで、アクティブ率や売上を生み出している割合が高いのが20代後半から30代前半のユーザーであったり、ヒット商品のメインのペルソナがその世代であったり。
そしてその理由を探るたびに、「アラサーが様々なサービスを利用するのは、ある程度の金銭的余裕を持ちながら、いろんな負の感情や悩みを抱えているからこそだ」ということに気づくことになります。仕事も恋愛も、それ以外も選択肢が多いからこそ悩み深きアラサー。
Webサービスを作り、インターネットカルチャーを調査する者として、様々なサービスやカルチャーのアーリーアダプターである若者文化と同様に、深い理解を得たいと思うようになりました。同時に、自分が「アラサー」と呼ばれる世代に近づいてきたことも、今回の連載を始めたきっかけでもあります。伝統的にクラスタを表現する言葉として使われてきた「F1層」という言葉ですが、変化の早い現代に置いてはいささか幅広すぎるセグメンテーションであると思います。20歳と34歳ではまるで生きてきたカルチャーや触れてきたテクノロジーが違います。
仕事でも恋愛でも、誰よりもイキイキしているのはアラサーですが、一方でアラサーの弱気や悩みが経済を回している。来たるべきアラサーに向けて、自分や、自分の周りの悩めるアラサーたちにヒアリングしながら、そのインサイトを書いていきたいと思います。
第一回は、ファッションや美容アイテムの選択に悩むアラサーに向けた「難民ビジネス」についての考察で、8月17日に公開します。
「陰気なアラサーが世界を回す」バックナンバー
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