混沌とする映像の世界を現場からアップデートする — CONNECTION

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コラボレーションはフラットな関係性から生まれる

—企画の上流から進めたことで、いいクリエイティブに繋がった具体例は?

柿本:アンダーアーマーのWeb動画「I Will.Masami Nagasawa」があります。先にアンダーアーマーと長澤まさみさんの間で映像制作の話が進んでいて、「ディレクターを誰にするか」という段階で僕が呼ばれました。つまり、この企画は初期の段階から決裁者(クライアント)と出演者、映像を制作するフィニッシャーの三者だけで始まった企画だったんです。実は当初は全く違う企画を提案したのですが、予算の関係で別案が必要になり、社長の安田秀一さんとタクシーで移動している時に「長澤さんが日本の銭湯で激しく踊るくらいの方が面白いんじゃないですか」と提案したら、「それ、全然わかんないけど、いいですね」と即決されて(笑)。長澤さんの所属事務所も、ダンスの練習時間をしっかり取れるならと快諾して、臨んでくれた。通常のフローのように間に人が入って伝言ゲームの形になっていたら、「そんなめちゃくちゃな企画、僕の口からは言えません」と実現しなかったかもしれません。

田向:僕の場合はプランナーと一緒に企画を考えるのが好きですね。仕事の中でプランナーと同時に企画出しをすることもありますが、画から企画を考える僕と、広がり方から考えるプランナーと、それぞれ違う視点の企画が出てきます。だから、両者がうまく共同作業をできればいいと思います。

伊東:共同作業、コラボレーションの精神で立場を超えてアイデアを出していきたいですね。CONNECTION のエディターも、僕らディレクターの指示で動くのではなく、クリエイティブの1人として映像制作に携わっています。エディター、広告会社、クライアント、関わる人皆がそういう気持ちで臨んでくれたら、CONNECTION らしい仕事ができると思います。

ハーゲンダッツ ジャパン/クリスピーサンド 「私のスペシャルスイーツEARTH」篇 テレビCM (演出:伊東玄己)

アンダーアーマー「Will Finds a Way – Masami Nagasawa」Webムービー(演出:柿本ケンサク)

DMM.com「20th 冒険しつづけよう」篇 テレビCM(演出:田向潤)

キリン/世界のKitchen から 麦のカフェ CEBADA 「セバダはじめまして」篇 テレビCM (演出:牧野惇)

EMGルブリカンツ/Mobil 1「You are the 1.」Webムービー(演出:TAKCOM)

サントリー 南アルプス PEAKER ビターエナジー「自然は、力だ。」篇 テレビCM (演出:丸山健志)

KERASTASE PARIS /マスク オレオ リラックス Webムービー(演出:佐藤有一郎)

SPEEDSTAR RECORDS /斉藤和義「Good Luck Baby」MV (演出:大澤健太郎、KEVIN BAO)

新設スタジオを映像カルチャーの発信拠点に

丸山:僕はCM、MV、映画など、制作する時にジャンルは特別意識していないんです。「この映像作家がつくる作品」と認知されたいと思っています。そんな自分にとっては、柿本さんから聞いたスタジオの構想が魅力的でした。それがCONNECTION 参加の決め手になりました。

—スタジオの構想とは何でしょうか?

柿本:9月に東京・渋谷にオープンする「渋谷ブリッジ」に新しいオフィスを構えます。1階がギャラリー、2 階がオフィス、3階は7つの映像編集室が入る予定です。ギャラリーでは海外の最先端カルチャーと東京のカルチャーをミックスして発信するなど、特に若い人に向けた映像ラボ的な場所にしたいと考えています。さらに映像スクールの開催も考えています。編集室はミーティングスペースにもなり、アーティストやクライアントなどさまざまな人たちが集まって、議論する場所にしたいと思っています。

伊東:スタジオができたら、大きな願望としては「文化」に携わりたいですね。映像作家としてのアプローチを増やしていきたいし、それを具現化するためにスタジオがあるというイメージです。

丸山:作家として依頼されたい気持ちは自分も強くあります。あとは、ここに集まっっている他のディレクターやエディターが魅力的なので、スタジオで色々な人に相談しながら自分のイメージを形にすることをやってみたい。

伊東:「アイツ、あんなにカッコいい作品作ってるぞ!」とお互いに刺激しあって、化学反応が起きるといいですよね。

柿本:僕たちは映像のジャンルにはこだわらないので、本当に気軽に問い合わせしてほしいと思っています。CONNECTION のサイトにはチャットボット機能も入れていて、すぐに担当者が返信できるようにもしています。アイデアベースでも企画の上流から入れるものは大歓迎ですし、「この合成には、どのくらいのグリーンバックが必要?」みたいな技術的な質問でも構いません。とにかく間口を広げて、色々な人に声を掛けてもらいたいと思っています。

田向:僕は自治体の仕事などもやってみたいと思っています。普段は広告関係以外の人からはあまり依頼されないですが、気軽に声を掛けてほしいですね。

TAKCOM:まだ映像を作ったことのないような企業の仕事をしてみたいですよね。

世界各地に映像制作のネットワークを広げていく

牧野:僕は海外の仕事を手がけてみたいと思っています。日本のクリエイターに依頼したいクライアントは世界中にいるにもかかわらず、実際にはハードルが高いと聞きました。CONNECTION のプロデューサーのtimoは幅広い海外ネットワークを持っているので、海外の案件に取り組むチャンスが広がるのではと期待しています。

—海外の企業とのアライアンスも進めていると聞きました。

柿本:日本に来たがっている各国のディレクターと会ってきました。彼らの受け入れ体制を整えているところです。また、海外のクリエイターと共同制作も行っていく予定です。既にオーストラリアのCG チーム「Alt.vfx」「ARC」や、アメリカのクリエイティブエージェンシー「Allday Everyday」とアライアンスを組みました。

ここにいるディレクターたちと同じように、素晴らしいと思う海外の人たちに直接会いに行って話をして。1人では今までできなかった限界値も、こうして集った皆で常に意見を交換しあって、意識や思想をアップデートし続けられているだけで、既に超えられていると感じます。いよいよ新スタジオもできるので、それをアウトプットしたものをエンタメの世界できちんと表現していきたいと思っています。

座談会出席メンバー

伊東 玄己
映像ディレクター

 

柿本 ケンサク
映像作家/写真家

 

TAKCOM
映像ディレクター

 

田向 潤
映像ディレクター

 

牧野 惇
映像ディレクター/アートディレクター

 

丸山健志
映画監督/映像ディレクター

 

この座談会の様子が動画でご覧いただけます。

 



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