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新聞広告大賞受賞のパナソニック、広告のコンセプトは「感謝の手紙」

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第61回「新聞広告の日」記念式典(日本新聞協会主催)が19日、都内で開催され、今年の「新聞広告賞」「新聞広告クリーティブコンテンスト」の表彰が行われた。

新聞広告大賞を受賞したパナソニックの竹安聡・執行役員チーフ・ブランド・コミュニケーション・オフィサー(写真中央)

第38回「新聞広告賞」で新聞広告大賞を受賞したのは、パナソニックが創業100周年を記念して今年3月9日付の全国60紙に掲載した広告。全国の顧客や取引先に感謝の気持ちを伝えるため、創業者・松下幸之助氏が残した言葉や各地にまつわるエピソードを盛り込み、都道府県ごとに47パターン作成し一斉に掲載した。

企画にあたっては、およそ1年前から検討を開始したという。竹安聡・執行役員チーフ・ブランド・コミュニケーション・オフィサーは、「企画会議の場で『もし創業者が存命なら、お世話になった方一人ひとりに手紙を書いたのではないか』という意見が出たことをきっかけに、感謝を記した手紙という方向性が決まった」と説明。「1軒1軒配達される新聞は、まさに『手紙』にふさわしい」と述べた。

掲載後は手紙や電話などで多くの反響があったという。竹安氏は具体例を複数紹介したのち、「47都道府県すべてについてのエピソードを集めることは至難の業だったが、こうした反響をいただき、企画を進めて本当に良かった」と振り返った。

このほか、広告主部門は新聞広告賞5点、優秀賞16点、新聞社企画部門は新聞広告賞5点、奨励賞5点がそれぞれ贈られた。