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コラム

澤本・権八のすぐに終わりますから。アドタイ出張所

ACCフィルム部門の審査の中身を公開!(ゲスト:劇団ひとり、佐久間宣行)【前編】

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【前回コラム】「『北の国から』を観てテレビの世界を目指した(ゲスト:大根仁)【後編】」はこちら

今回のゲストは、前回も澤本さんのピンチに駆けつけてくれた、テレビ東京「ゴッドタン」のプロデューサー佐久間宣行さんと、同番組に出演している劇団ひとりさんがゲスト。2人が参加した「ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」 の審査の様子などを語ります。

今回の登場人物紹介

左から、澤本嘉光(すぐおわパーソナリティ)、佐久間宣行、劇団ひとり、中村洋基(すぐおわレギュラーゲスト)。

※本記事は10月4日放送分の内容をダイジェスト収録したものです。

ACC TOKYO CREATIVITY AWARDSの審査

澤本:こんばんは、CMプランナーの澤本です。今夜は権八が仕事で来ていません。さらにWeb野郎こと中村洋基が仕事で遅刻しています。また僕1人でしゃべっているというよろしくない状態なので、冒頭からゲストを紹介しようと思います。テレビ東京プロデューサーの佐久間宣行さんと、劇団ひとりさんです。よろしくお願いします。

佐久間ひとり:お願いしまーす!

澤本:先週発表になった今年の「ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」という賞で僕がフィルム部門の審査員長をやっていたので、佐久間さんとひとりさんに審査員をお願いしました。今日はお二人にその話をしていただこうと思ってゲストで来ていただきました。

—審査の様子(当日の録音)—

澤本:おはようございます。日本のフィルム、広告フィルムのベストを決めていきたいと思っています。広告が広告の賞を出すときに中で閉じちゃっていると内部だけのものになっちゃうので、一般の視点が欲しいと思っています。

なので、みなさん自分の視点で、「広告的にどうかな」などは考えないでいいので、自分から見て「良い、悪い」で入れていただければうれしいです。それと、テレビとCM、映画とCMかわかりませんが、ここの方々が何かしら持ち帰っていただいて、日本の映像産業が少しでも楽しくなるといいなと思っています。

変な話、ここで人脈ができたから後々あれができたんだよ、ということになると一番うれしいと思ってますので、みなさんできれば楽しみながらやっていただければと思います。

澤本:まず審査をされた感想を聞きたいんですけど、どうでしたか?

佐久間:僕は2年目ですけど面白かったですね。やっぱりあそこまで残ってくる作品は全部クオリティが高いので。しかも15秒、30秒、Web動画と見て、どんどん面白くなっていっているというか。30秒のシリーズものも面白かったですね。

澤本:秒数によって随分違いますもんね。

ひとり:15秒を見て、その後30秒を見たじゃないですか。15秒伸びただけなのに、やれることは倍じゃなくて数十倍ですよね。たった15秒なのにこんなにも違うのかというぐらい。そうやって見ていると、逆に15秒がかっこよく見えてきて。あの短い中でまわりと差別化していくというのはスリリングですよね。

澤本:そうですよね。15秒の中でうまくまとめるのはかなり力量がいるので。本当は力量の差が一番つくのは15秒だと思います。

ひとり:確かに。だから30秒になるとグッと広がるぶん、好き嫌いも明確になってくるじゃないですか。だから30秒は「何回も見たい」というぐらい面白いCMもあるし、「もうこれ嫌い」って、ちょっと嫌悪感を抱くぐらいのもあったりして、面白いなと思いました。

澤本:佐久間さんはどうですか?

佐久間:澤本さんと昔、別のインタビューで対談したときに「15秒をつくれる人が減ってきた」と言ってたんですよ。その意味が今回わかりました。30秒のほうがエントリー数は多くて、一方の15秒は若いスタッフがあまりいなくて。

ひとり: 15秒は100メートル走の感じがして、わずかな差で勝敗が決まる感じが見ていて面白かったなぁ。でも、そもそも「15秒」ってどこから出てきた数字なんですか?

澤本:それは諸説あるんですけど、僕が聞いたので言うと、日本にテレビCMが入ってきたときに枠を売るじゃないですか。1分の中に何個流そうという話になって、アメリカだとそのときは20秒だったんですって。でも商売上のことで、どうせ入れるなら4個入れたほうがいいと。本当かどうかわかりませんが、電通の人が「じゃあ4つに割ろうよ」と言って15秒になったと、まことしやかに話を聞いたことがあります。

ひとり:なるほど。あの後、別のカテゴリで見たら、Web版は6秒の広告があって。

澤本:ありますね。バンパーCM。

佐久間:YouTubeの前に流れる広告ですよね。あれはなんで6秒なんですか?

澤本:あれはなんでですかね。YouTubeが決めたから6秒ではあるんですけど、気持ち悪くなくみられる限界の秒数などではないですかね。

佐久間:飛ばされないギリギリの秒数なんですかね。

ひとり:そういうことなんでしょうね。ああいう秒数もいろいろな人が研究してるんだろうなと思って。

澤本:ちなみに、先ほどテレビCMが15秒という話をしたんですけど、ラジオCMは20秒が基本なんですね。だから普段お聞きいただいているラジオCMって、だいたい20秒なんです。

ひとり:あ、そうなんですか。僕はどちらかというと、テレビよりラジオのほうが好きでよくラジオのほうを聞くんですけど、ラジオCMって面白いですよね。テレビのCMより遊んでますよね。

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