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FULLSCREEN 著しい成長を見せるブランデッドエンタテインメントの新興企業

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宣伝会議では、2018年9月30日から8日間の日程で、米・ニューヨーク視察研修「Business Creation Lab.2018 in New York」を開催。視察では、世界最大級のマーケティングカンファレンス「Advertising Week NY」への参加の他、米国の第一線のマーケティング・広告・テクノロジー企業6社の視察とディスカッションを行った。本シリーズでは、視察を行った6社について紹介する。

本レポートでは、広告会社でありながらも、広告にとどまらない施策でクライアント企業のビジネス課題を解決し成長を続け、ミレニアル世代とブランドのエモーショナルなエンゲージメントを実現するFULLSCREENを紹介する。

FULLSCREENのオフィスの様子。

感情的なつながりがブランドの売上に寄与する

FULLSCREENは設立8年目の、ブランデッド・コンテンツに特化してインフルエンサーマーケティングを行う企業である。従業員数は2年前に450名であったが、今では1000名を超えて急成長。コカ・コーラのようなメガブランドのコンテンツ支援なども手がけている。

主力事業は、ミレニアル世代とブランドのコネクションに課題を持つ企業をコンテンツでサポートするブランドグループである。2018年には、住友商事100%子会社であるSCデジタルメディアと、合弁会社AlphaBoatを設立、日本市場への参入も果たしている。

同社が急成長した要因を、同社のマリー氏、マリエル氏、ティム氏に聞いた。マリエル氏は「ミレニアル世代とのエンゲージメントに強みを持っている。この世代とブランドがつながるためには、感情的なつながりが最も重要」と話す。

同社の調査によると、ミレニアル世代の70%は、コンテンツのストーリーが面白ければ、広告かどうかを気にしないという結果が出ている。「インフルエンサーとオーディエンスの関係性は、深いエンゲージメント、親和性が必要。適切なインフルエンサーを抱え、ブランドとのクリエイティブな関係をつくりあげている」という。

さらに「オーディエンスが何を求めているのか、どのようなものをエモーショナルに感じるのか、コンテンツがどうあるべきかを考えている。適切なインサイトを特定することが大切だ」と続けた。

起用するインフルエンサーについては「普段からそのブランドの消費者であるか、ブランドが好きかどうかを大事にしている。また、正直さを選考基準のひとつとしている。時にはブランドのゴールを共有する教育プロセスも行っている」と述べた。

FULLSCREENでのレクチャーの様子。参加者からの質疑が絶えなかった。

左から、Mary Murcko氏(SVP,Partnerships and Revenue)、Tim Perlstein氏(SVP,Strategy & Insights)、Mariel Gurreri氏(Account Executive,Brand Partnerships)。
来年の視察告知
2019年度の本視察研修「Business Creation Lab. in New York」は9月22日(日)から9月29日(日)に開催予定です。最新情報は、Webサイト、またはメール(info-educ@sendenkaigi.co.jp)までお問い合わせください。