TBSテレビの新たなウェブメディア「Catari」 コンセプト開発の裏側

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TBSテレビが視聴者との新しい接点をつくる目的で立ち上げたウェブメディア「Catari(カタリ)」。UI/UXデザインに特化したデザイン会社のグッドパッチ、CMS会社のディバータと連携しどのようにブランドコンセプトを体現したメディアを構築していったのか。
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TBSテレビ メディアビジネス局 拡張領域事業部 中森卓也氏、ディバータ ディレクター 青山賢太氏

TBSテレビは2018年9月、新たなウェブメディア「Catari(カタリ)」をリリースした。コンセプトは、「気付けば夢中で盛り上がる、みんなのお茶の間メディア」。テレビと視聴者の新しい接点をつくることを目指している。

視聴者とつながるメディアに

立ち上げの背景について、メディアビジネス局拡張領域事業部の中森卓也氏は「番組放送後も視聴者の皆さんと長期的につながりたいという想いがあった」と話す。

「インターネットやSNSなどチャネルが多様化する中で、『番組放送後のユーザーの動きにきちんと関与できていないのではないか』といった声が現場から多く聞こえてきました。これは地上波のテレビ番組に限らず、BSやCSチャンネルなど、ホールディングス全体の課題でもあったため、複数の部署と連携しプロジェクトをスタートしました」。

Catariの立ち上げにはTBSテレビのほか、UI/UXデザイン会社のグッドパッチと、サイト構築・運営システム「RCMS」を提供するディバータが関わっている。グッドパッチはコンセプト設計やUI/UXデザイン全般、フロントエンド開発を、ディバータはデータ構造設計やVue.js/CDN対応、CMS構築、インフラ運用などを主に担当している。

本プロジェクトを進めるにあたっては、ステークホルダーを巻き込むためにもコンセプトをしっかり練り込む必要があった。そのためTBSテレビとグッドパッチで何度もワークショップを実施した。グッドパッチプロジェクトマネージャー/UXデザイナーの野田克樹氏は「当初は『リアルタイムのライブ感』があるメディアにしようといったアイデアが出たんです。ただ、ユーザーに対して検証したものの、ありきたりなメディアになってしまうのではという懸念がありました。

そこで改めてユーザーテストやインタビュー結果を持ち寄り議論する中で、エンタメ系メディアが最もユーザーの行動を喚起するポイントは『共感』であるとユーザーインサイトを定義しました」。

そこでサイト内では「カタリスト」と呼ばれるクリエイター、専門家が記事にコメントし、それに対してユーザーが「いいね!」ボタンを押したりコメントを投稿したりすることができるようにしている。

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TBSテレビ「Catari

柔軟に対応できるシステム体制

企業のオウンドメディア運営などで重要なのが、ブランドコンセプトを体現したデザインにするということ。本プロジェクトではここでもワークショップを取り入れ、「みんなのお茶の間メディア」というコンセプトを表現できるCatariとはどんなキャラクターなのか、人で例えながら考えたという。

「『ひとりよりみんなで過ごしたい』『バーより居酒屋を好む』など実在しそうなイメージを比較することで具体化し、最終的には『かわいらしくて、ハキハキした女性』のイメージが浮かび上がりました。これをポップな色と形・サイト内のアニメーションに落とし込んでいます」とグッドパッチUIデザイナーの米永さら沙氏は説明する。

CMS構築での工夫について、ディバータのディレクター、青山賢太氏は次のように話す。「当社のシステムは要望によって柔軟な構築方法で対応することができます。今回はCatariの良さを最大限に引き出すため会員制サイトの機能を持ちながら高速なページ表示を実現できるよう工夫しました」。

また、記事更新のしやすさなど、運用面が簡単であることもこの「RCMS」の特徴のひとつだ。「外部スタッフや協力先でも簡単に更新ができるので、記事更新の頻度も一定数をキープできています」と中森氏。

「メディアは立ち上げて終わりではなく、記事更新やその後の展開によってPV数や反応が大きく変わってくるもの。運営していく中で課題となる点は共有し改善していきながら、継続的にエンゲージメントの向上に寄与していきたい」と青山氏は話している。



お問い合わせ
株式会社ディバータ RCMS事業部
〒162-0823 東京都新宿区神楽河岸1-1 セントラルプラザ6階
URL:https://www.r-cms.jp
TEL:0120-963-604

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