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コラム

「広告」から「クリエイティビティ」へ【ACCプレミアムトーク】

「広告のフロンティア拡張は今」 小杉幸一さん×ラフォーレ原宿「LAFORET HARAJUKU GRAND BAZAR 2017 SUMMER」チーム座談会 — 2018ACC賞ブランデッド・コミュニケーション部門 Dカテ(デザイン)シルバー受賞作品

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ずっと、いつも、ギリギリアウト

小杉:今の広告は、完成を目指しすぎじゃないですか。でも、それが大切だったりもして。でも、このお仕事には隙がいっぱいあるというか。

一同:(笑)

小杉:自分ごとにできたり、ツッコめたり。

長谷川:最初はもっときっちりした音楽で仕上がってきたんです。それを、スーパーマーケットで流れているみたいな音楽にしてって発注し直して。最初のかっこいいのは、それはそれでよかったんですけど、違うなと思って。

浅田:すごく変、でいい。

小杉:キーボードの音もママ。

長谷川:カタカタと。

小杉:映像の最後いいですよね。焦りで崩壊(笑)。あと、一番好きなのはツイッターのつぶやきの使い方。ビジュアル同様にタイピングミスのつぶやき画面。キャンペーン全体の「焦り」のビジュアルの一枚絵が根底にあるから、ツイッターすらビジュアルに見えてくるんです!

長谷川:この時期は、買った人たちが(ラフォーレの)バッグを持って原宿をうろうろしているんですよ。そういうことをアニメーションと捉えるというか。もともとラフォーレには、バザーをやる時はそうやってやるものというマインドがあって。ツイッターを提案したら、普通は広報に確認したりするけれど、「いいですよ」と超短期間でOKを出してくれたりするんです。

浅田 大輔 さん

浅田:ずっとギリギリアウトなものを提案してきて。

長谷川:いつもギリギリアウトなものを選んでくれる。

小杉:ラフォーレのどこかやんちゃな人格なんですかね。ツイッター発想なのかと思うくらい、それぞれのメディアをうまく使って「焦り」のシズル感で横断しているように感じました。通常は、キャンペーンビジュアルを貼り付けるくらい。

長谷川:たしかにハガキもお知らせもこれだったので。

浅田:できる限りくずれた文章にするという。

長谷川:「変なハガキが来た」とツイートしている男の子がいて。そういうのもよかったです。

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