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「応募者の心に火を点ける」ポスターに。第57回「宣伝会議賞」ポスター撮影秘話

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8月30日、第57回「宣伝会議賞」の応募要項や課題が発表される月刊『宣伝会議』10月号(8月30日発売)が発売になります。「アドタイ」では、一足先に『宣伝会議』誌面の一部を紹介します。
7月、都内にて第57回「宣伝会議賞」イメージキャラクターを務める白石聖さんが参加してのポスタービジュアルの撮影が行われました。アートディレクターの秋山具義氏、クリエイティブディレクターであり「宣伝会議賞」の最終審査員を務める谷山雅計氏に、今年の制作コンセプトや、「宣伝会議賞」に挑戦する皆さんへのメッセージを聞きました。

第57回「宣伝会議賞」イメージキャラクターを務める白石聖さん。ポスタービジュアル撮影時の様子。赤い背景に黒い衣装で強い意志を感じさせるビジュアルが完成した。

―今年のビジュアルのコンセプトについて教えてください。

秋山: 毎回、イメージキャラクターの方の人柄に合わせてイメージを考えています。今回は白石聖さんのはっきりしたきれいな顔立ちに合わせて、ビジュアルもパキッとしたイメージにしたいと考えました。コピーも言い切っているので、 はっきりしたコピーとビジュアルでトーンを統一させました。

谷山: メインビジュアル(10月号表紙)は意志の強さを感じさせるクールなもの、もう一方(11月号表紙)は元気で親しみやすさを感じさせるものになっていて、白石さんの二面性が表現できましたね。メインビジュアルのコピーは、「宣伝会議賞」は1000本も書くような“ガチ”の人もいる、言葉の賞では類を見ない賞だと思うので、本気の人の心に火を点けるものにしようと考えました。

―応募者である皆さんにメッセージをお願いします。

秋山: 「宣伝会議賞」に本気で取り組んでトップになれれば、未来が開けると思いますが、たとえ賞を獲れなくても集中して取り組んだ時間は、必ず応募者の方に何かを残してくれると思います。

谷山: “ガチ”な人は何も言わなくても書くと思うんですけど(笑)。毎年応募しているけれど作品数が10本、20本に留まっている人は、複数課題に同時に取り組んでみると良いと思います。実際の広告の仕事でも、行き詰まって他の仕事のことを考えていたら良いアイデアが生まれるということはよくあるんです。思考が止まったら次の課題に移っていけば自然と頭が回り出しますよ。

中高生の方、また初めて挑戦される方は、まずは書いてみること。好きなコピーの真似でいいんです。商品やそれぞれの人の経験によってアウトプットは必ず変わってきます。気楽にトライしてみてください。年々、中高生の方の優れたコピーが増えているなと感じています。言葉を考えるって楽しいんだ、と実感してもらえるとうれしいですね。

秋山具義氏(左)、谷山雅計氏(右)

秋山具義/あきやま・ぐぎ

デイリーフレッシュ アートディレクター。1999年デイリーフレッシュ設立。広告キャンペーンやパッケージなど幅広い分野でアートディレクションを行う。主な仕事に、TOYOTA「もっとよくしよう。」、東洋水産「マルちゃん正麺」広告・パッケージデザイン、AKB48「ヘビーローテーション」「さよならクロール」CDジャケットデザインなど。2018年より日本大学芸術学部デザイン学科客員教授。

 

谷山雅計/たにやま・まさかず

谷山広告 コピーライター。博報堂を経て1997年谷山広告設立。主な仕事に、東洋水産「マルちゃん正麺」、資生堂「TSUBAKI」、東京ガス「ガス・パッ・チョ!」、新潮文庫「Yonda?」など。主な著作は『広告コピーってこう書くんだ!読本』『広告コピーってこう書くんだ!相談室』(宣伝会議刊)。

 

第57回「宣伝会議賞」の応募要項、課題一覧を掲載した月刊『宣伝会議』10月号は、8月30日発売です。

また第57回「宣伝会議賞」特設サイトも開設中です。9月2日から11月6日まで応募を受け付けています。