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宣伝会議「コピーライター養成講座」名古屋教室 20期修了生の海本栞璃さん。彼女にとって、「コピーライター養成講座」とはどのような場所だったのか。
金の鉛筆に運命を託した
「金の鉛筆を1本でも貰えたら、コピーライターを目指そう。貰えなかった時は、きっぱり諦めよう」。
自分の中で一大決心した20歳の春に、宣伝会議「コピーライター養成講座」名古屋教室の門を叩きました。
※編集部注:「金の鉛筆」とは、コピーライター養成講座の講義中の課題で上位10名にだけ授与される、講師から認められた証です。毎年、受講生同士で獲得本数を競い合う方もいます。
「コピーライターはセンスと才能がある人にしか無理なんだろうな。私みたいな凡人がなれるはずないんだろうな」と、講座に通うまでは心のどこかで思っていた。確かに、思っていた通りセンスも才能もなかったけど、その4年後に、私はコピーライターになりました。
コピーライターって何?
地元の友達に「東京でコピーライターをしている」と伝えると、「何それ? コピーを上手にとる仕事? それアルバイトじゃん」と結構本気で言われます(これって私だけ?)。
私だって20歳の時に1冊の本と出会っていなかったら、きっとコピーライターという職業を知らずに生きていたので、そのように言ってくる友人たちをバカにできません。
コピーライターという仕事を知ったのは、本当に偶然だった。大学3年の時、新入生の前でスピーチをすることになり、どうにかしてうまく話せる方法を探していた時に出会ったのがコピーライターの方の本でした。
パラパラと読んでみると、コピーライターは広告のキャッチコピーを書く仕事らしい。最初は、「へー、そんなニッチな仕事があるんだ」くらいにしか思いませんでした。
