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ユースカルチャーをバックボーンに戦略から制作までワンストップで展開 — maxilla/Helixes

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多角的に事業を開発するトータルプランニングカンパニー Helixes(ヘリクシーズ)。そのクリエイティブ事業部として、映像制作を強みとしてきた「maxilla」は現在、“つくれるエージェンシー”というスタイルを掲げ、国内外に活躍の場を広げている。

Helixesの全メンバー。前列中央がCEO/ディレクターの志村龍之介さん。その右がCOO/プロデューサーの八木光平さん。

MV制作を中心としたプロダクションとしてのスタート

Helixesは、広告制作、ブランドやデジタルプロダクトの開発、アーティストのマネジメントなど、幅広く事業を手がけている。同社の“土台”となっているのは、経営陣が2009年に立ち上げたビジュアルプロダクション、maxilla(マキシラ)だ。

CEO/ディレクターの志村龍之介さんは「学生時代、音楽や映像などのユースカルチャーに漬かっていた僕らが、“何かかっこいいものつくりたいよね”と立ち上げたのがmaxillaです。最初は友だちのバンドのMVをつくるところから始めました」と振り返る。

その後着実に実績を積み、制作したONE OK ROCK やSuchmosのMVがそれぞれ「MTV VMAJ (VIDEO MUSICAWARDS JAPAN)」で賞を受賞。米津玄師のMVも制作するなど、その存在感を示してきた。このような実績から同社の認知が拡大し、maxillaに広告制作のオファーも届くようになった。「NIKE KOREAのキャンペーン映像の制作、IKEAのキャンペーン企画など、外資系を中心に多くの大手企業と一緒にお仕事をさせてもらっています」。

ONE OK ROCK「The Beginning」のMV。

米津玄師「 春雷」のMV。

つくれるエージェンシーへ

志村さんはmaxillaについて「つくれるエージェンシー」と表現する。「僕たちはもともとカルチャーの中で生まれたプロダクションです。既存のエージェンシーが後から制作部門をつくることがありますが、僕らは最初からオーセンティックにカルチャーの中でモノをつくってきた経験から身につけた力があると自負しています。そのうえで戦略立案から広告制作までできるのが僕らの強みです」。

その強みを生かして制作した広告の1つに、今夏に展開されたアディダスオリジナルスのスニーカー「OZWEEGO」のキャンペーンがある。

「弊社が担当したのは、ブランドとともにメディアを超えて戦略を立てるIMCプランニングと、そこで生まれたコンセプトをもとにしたタグライン“変わりつづけて何が悪い(POWERED BY THEPAST)”やクリエイティブの開発、さらにクリエイターにOZWEEGOを想起させるビジュアルを制作してもらう“PROJECTMUTATION(突然変異)”などです。アトモス表参道店でのローンチイベント、さらにはSuchmosとのコラボイベントの企画・運営も行いました」(志村さん)。

渋谷や原宿を中心に大々的に展開されていたため、このビジュアルを目にした人も多いだろう。

アディダスオリジナルス「OZWEEGO」のキャンペーン。

ボールドに、常に前進し続ける

国外に本部を置く企業と仕事をすることも多いmaxillaが、クリエイティブで大切にしているのは“ボールド(大胆)”であること。言語、文化、国境を越えて多くの人にメッセージを届けるためにも、言葉で補足する必要のない、思い切りのよいクリエイティブを得意とする。「例えば、日本ならではのコンテンツやエッセンスを、事業を柱としている企業の課題に、弊社のクリエイティブの強みが生きると考えています。国内のみならず、海外での展開をする際にお手伝いできればと思います」。

2016年以降は、映像や広告に限らず、幅広い領域にクリエイティブを拡張することを目的として、maxilla事業部を中心に据えた株式会社Helixesを設立した。COO/プロデューサーの八木光平さんは漫画のクチコミ情報サービス「comicspace」を立ち上げ、グループ会社も設立した。デジタルプロダクトを開発するラボ「Roppyaku」やアニメ、漫画、ゲーム、映画作品の正式なロゴのみを使用したアパレルブランド「名[NA]」など、新規事業開発にも力を入れている。

「今後は社内コンテストをつくり、若手社員の熱量を新たな事業の実現につなげていけるようにします。その体制をより強固なものにすべく、営業やマーケティング、CDなどの人材も増やしていきたいですね」と八木さん。

リクルートのPOSレジアプリ「Air レジ」を含む「Air シリーズ」のブランディングムービー。2013年の立ち上げ時から映像制作を行ってきた。

「MTV VMAJ 2017」のグラフィック。

多角的な展開を進めるHelixesが一番重視しているのは、「Go Forward」というビジョンだ。「めまぐるしく変わる世の中で、常に前進して、停滞しないという姿勢。それが僕たちの財産であり、忘れてはいけないスタンスです。だからこそmaxillaを軸に置きながら、これからもさまざまな事業領域へと拡張し続けていきます」。


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URL:https://maxilla.jp/