ゴーン氏の記者会見。どんな広報のテクニックが使われていたか?

「もしかすると、カルロス・ゴーン氏が述べていることは本当かもしれない」。そう思った人も数多くいたかもしれない。その時点でこの会見は勝ちである。もちろん、勝者はカルロス・ゴーン氏とその家族である。

日本時間の1月8日夜に行われた、2時間25分の長丁場の記者会見。筆者は、早回しも含め、2回半見て分析をした。さらに細かい分析をするために週末にあと2回ぐらい見直すだろう。各PR会社さんも行っているに違いない。

今回の会見から学ぶことは非常に多い。筆者も8日の深夜から分析活動をし、9日にはいくつかのクライアントさんにレポートを提出したほか、分析会議が行われた。学ぶべきことが非常に多いのと、社長のプレゼンテーションの教科書としては見習うべきところが非常に多かったからである。ただし今回は、プレゼンテーション的視点は後回しにし、会見の内容だけに集中して分析をしてみたい。

筆者は、この事件の真実や行く末に関してはジャッジする立場にはないというスタンスである。それよりも気になるのは、今回の広報戦略だ。いくつかの企業の広報も非常に気にしていた。早速だが、ポイントを挙げていこう。

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野呂 エイシロウ(放送作家・戦略的PRコンサルタント)
野呂 エイシロウ(放送作家・戦略的PRコンサルタント)

学生時代からマーケティングに従事。
テレビ番組の構成をしつつ、CM制作やPR活動にもかかわるようになり、
外資系・大手企業を中心に50社以上をコンサルティングを行う。
マスコミ側からの視点で斬新なアイデアを提案し、
数多くの業界世界No.1企業のコンサルティングで結果を残す。

Twitter、フェイスブックなどのSNSを通じて、
コンサルタントや講演依頼されることも特徴の一つ。

著書に『終わらす技術』(フォレスト出版)
『テレビに出て売り上げ100倍にする私の方法』(講談社)、
『プレスリリースはラブレター』(万来社)がある。

野呂エイシロウOfficial Site: http://www.noroeishiro.com/

野呂エイシロウfacebookページ: http://www.facebook.com/eishiro.noro

戦略的広報・PR研究所: http://www.facebook.com/PRnoro

野呂エイシロウTwitter: @noronoro093

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