【前回コラム】「あなたの企業・製品・サービスは凡人です! ブランド論の教科書が与える幻想」はこちら
©123RF
「ブランド論」の教科書通りにやってみても、ブランドができない最後の理由
本コラムも4回目です。これまで、なぜあなたの会社がブランドをつくれないのか。ブランド論の教科書通りに実践してみても、なぜうまくいかないのか、その理由について解説してきました。
「ブランドという言葉の定義の曖昧さ」であったり「自分たちのブランドは“凡人”かもしれないのに、スーパースターのようなグローバルブランドを参考にしてしまったり」といった、問題をあげてきましたが、今回はブランド論の教科書通りにやってみたところで、ブランドができない最後の理由・問題について解説していきます。
最後の問題とは、ずばり『ブランドに取り組む目的を間違えてしまっている』からです。
日本では、ブランドという言葉をうさんくさく思っている人も多そうなのに、一方で万能な魔法の杖のように考える傾向もあります。そうなんです! 非常に定義があいまいな言葉であるにもかかわらず、とても価値のあるもののように見えるのが「ブランド」なのです。
だから、かっこよく「この商品に足りないのはブランド力」と言われたり、ブランド論の教科書に出てくるような「情報化が進み、モノからコトへと変化する時代においては、機能的価値よりも情緒的価値が重要となり、ブランド戦略こそが、企業の命運を分けることになるのである」という文章に、「なるほど!」「とても素晴らしい」と思ってしまう。
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片山 義丈(ダイキン工業 総務部/広告宣伝グループ長/部長)
片山 義丈(ダイキン工業 総務部/広告宣伝グループ長/部長)
1988年ダイキン工業入社、総務部宣伝課に配属。1996年広報部 広報担当、2000年広報部広告宣伝・WEB担当課長を経て2007年より現職。業界5位のダイキンのルームエアコンを一躍トップに押し上げた新ブランド「うるるとさらら」の導入や、ゆるキャラ「ぴちょんくん」ブームに携わる。現在は 統合型マーケティングコミュニケーション(IMC)による企業ブランド構築、マスとデジタルのB2C商品広告展開、広告媒体の購入、グローバルグループWEB統括を担当。日本広告学会員。
片山 義丈(ダイキン工業 総務部/広告宣伝グループ長/部長)
1988年ダイキン工業入社、総務部宣伝課に配属。1996年広報部 広報担当、2000年広報部広告宣伝・WEB担当課長を経て2007年より現職。業界5位のダイキンのルームエアコンを一躍トップに押し上げた新ブランド「うるるとさらら」の導入や、ゆるキャラ「ぴちょんくん」ブームに携わる。現在は 統合型マーケティングコミュニケーション(IMC)による企業ブランド構築、マスとデジタルのB2C商品広告展開、広告媒体の購入、グローバルグループWEB統括を担当。日本広告学会員。
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