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オリンピック・パラリンピック大会史上初となる「動くスポーツピクトグラム」を発表

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東京2020組織委員会は、「動くスポーツピクトグラム」を発表した。

これは、廣村正彰氏をはじめとする開発チームによる東京2020スポーツピクトグラムを発展させたもの。オリンピック33競技50種類、パラリンピック22競技23種類の「動くスポーツピクトグラム」を制作した。

スポーツピクトグラムは、東京1964大会において世界中から来日する観客に言語を問わずに競技を識別してもらう手段として、デザイン評論家の勝見勝氏を中心に開発されたことで知られている。そのスポーツピクトグラムを大会史上初めて「動かす」ことに挑戦したのは、映像デザイナーである井口皓太氏。

井口氏は、武蔵野美術大学基礎デザイン学科在学中にTYMOTEを設立。2013年にクリエイティブアソシエーション CEKAIを設立。動的なデザインを軸に、モーショングラフィックスから実写映像監督、また、チームビルディング型のクリエイティブディレクションを得意とする。

これまでにミラノ万博日本館 FUTURE RESTAURANT、彦根城築城 410年祭UNIQLO The Art and Science of LifeWear 展示映像 2018FW/2019FW、ファーストリテイリング社のHQデジタル時計のデザインなどを手がけている。

井口氏は今回の制作にあたり、「開発チームの皆さんがデザインされた躍動感あふれるスポーツピクトグラムに『動き』を加えることで、各競技の持つ魅力をさらに美しく伝わりやすい表現に進化させるためにはどうすればよいか。

1年以上の歳月をかけ、多くの関係者の方と協議を重ね、ようやくここに完成させることが出来ました。東京2020大会で誕生した、この動くスポーツピクトグラムが大会本番を彩り、今後新たなレガシーとして次の大会へ受け継がれ、様々な国の映像デザイナーへのバトンになることを願っております」と、コメントしている。

東京2020動くスポーツピクトグラムは、単に各競技の動作の反復を示すのではなく、既に完成された静止画のピクトグラムをよりダイナミックに演出するために、「出現」と「消失」の動きを「固定」の静止画のピクトグラムの前後に加えることを一連のパターンとしている。

また、デザインの特徴として、一度3Dで起こした動きを平面に落とす設計をしているため、立体的なスポーツの動きが、動きの中に表現されている。一方向からではなく立体的なカメラワークによって動きがとらえられているため、限られた面積でもピクトグラムに躍動感がもたらされる。

これらのピクトグラムは、大会本番時に会場で流れるスポーツプレゼンテーションや各競技の中継映像等に使用される他、スマートフォンでの展開やデジタルサイネージ等での活用などを見込んでいる。

動くスポーツピクトグラムより

オリンピック

Tokyo 2020提供

パラリンピック

Tokyo 2020提供