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コラム

ブランドなんか大嫌いなブランド担当者が33年かかって、たどり着いたブランド論

意外すぎるブランドの正体! 実務者のための泥臭いブランド定義とは?

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凡人ブランドのためのブランド定義、完全版!

私が33年かかってたどりついたブランドの定義
それは、「妄想」です。

実務者は四の五の言わずに、ブランドとは『その人の頭の中にある勝手なイメージ=妄想』と定義すべきです。

は?
わからない!というのもごもっとも。

そんな簡単にわかれば33年もかかりませんよ!
今から順をおって、ちゃんと説明します。

凡人ブランドの説明方法としてはこの方法がいまのところ一番わかりやすいと思っています。良ければ使ってみてください。
(注:“凡人ブランド”については、本コラム3回目を参照ください)

では、説明しますね。

まず、この写真をみてください。これは何ですか?

何だと思いましたか?

この写真を見て、あなたの頭の中に生まれたものこそが「ブランド」です。

『(ブランドを)思い出すきっかけになるもの』にふれたときに『頭の中に自然に浮かんだイメージ』こそがブランドの正体です。

梅干しだと思った方が多いのではないでしょうか?
そして梅干しだとわかると、すっぱい!とイメージが頭の中に生まれてきます。
口の中に、つばがわいた人もいるかもしれませんね。

梅干しのことを多少知っている人は、何となく『塩分が多くて健康に悪い食べ物』というイメージを浮かべた人もいるかもしれません。

凡人ブランドつまり、一般的なブランドの実務者のブランド定義の完全版は
『(ブランドを)思い出すきっかけになるものに出会ったときに(→知っていることに気づき→)その瞬間に頭の中になんとなく自然に浮かんだ勝手なイメージ』です。

ただ、実務者としてはこんな長い定義は使いにくいので、この頭の中に浮かぶ「もやもや」、瞬間に頭の中に何となく浮かんだイメージをざっくりと「妄想」と一言で定義しました。

思い出すきっかけになるものとして、視覚的要素では一番多いのがブランドシンボルマークです。聴覚的な要素としては、商品や企業名を聞いたとききっかけとなります。

つづけますね。
あなたは、この写真をみて、梅干しだと自然にイメージしました。

このことからブランドというものの正体が少しずつわかってきます。
そして、ブランドの理解に重要な3つのポイントも見えてきます。

まず、ひとつめです。

次ページ 「1.ブランド(妄想)は何もしなくても、自然にできるもの。」へ続く