映画には絵コンテもないし、カット割りも事前に決めない!(ゲスト:浜崎慎治)【後編】

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【前回コラム】「CM監督から、『一度死んでみた』で映画監督に挑戦(ゲスト:浜崎慎治)【前編】」はこちら

今週のゲストは、先週に引き続き映画監督・CMディレクターの浜崎慎治さん。長編映画デビューとなった今作とCM制作との違いについて、笑いなしで語っていただきました。

今回の登場人物紹介

左から、権八成裕(すぐおわパーソナリティ)、浜崎慎治、澤本嘉光(すぐおわパーソナリティ)、中村洋基(すぐおわレギュラーゲスト)。

※本記事は2月23日放送分の内容をダイジェスト収録したものです。

NGシーンは監督の笑い声!?

中村:映画って間なんかもCMとけっこう違ったりするじゃないですか。そこはCMと気持ちを切り替えたり、学んだりしたんですか?

浜崎:いや僕はね、あんまり映画だからというのはなくて。コメディーっていうジャンルだったから、人を笑わすということに関してはそんなに変わらないんじゃないかなと思ったので。ただCMほどカットを撮れないし、その芝居を見て何が面白いんだろうと考えて、どう割るかは考えました。現場でやることがけっこう多かったですけど、CMに割と近い形のスタイルで撮れた可能性が高いですね、僕の中ではね。

中村:初の監督映画ということで、撮影期間が長いことも初めての体験だった?

浜崎:そうですね、1カ月はなかったんですけどね、3、4週間ですかね。CMの1日2日とちょっと違って、長期になるから例えば今日徹夜すると明日に響くみたいなことになるのでけっこうその采配が難しくて……。

中村:CMだと1日だからギリギリまで頑張ろう!とか深夜に及んでみたいな。

浜崎:もちろんあるんですけど、なかなかそうもいかないんで。長距離をどう走るかしっかり考えないと、頑張りどころの配分っていうところがあるから。全力で毎日走れたらいいんですけど、そうするとスタッフも疲弊するし。

中村:素人みたいな質問をしちゃうんですけど、撮ったものを監督はその日の夜にちょっと見たりして確認しながら進めているんですか?

浜崎:撮っちゃったものはあんまり見ないですよ。ここはこう撮ったと覚えていて、ここはこうだったからこう撮ろうと。でも大きくCMと映画と違うのが、映画にはスクリプターという人がいて、その人がなんかもうすごいんですよ。コップをこう左手で持っているみたいなことがあると、「あのシーンはここでこう持っていました」みたいな。「こうやってコップを持ちながらしゃべっています」とか、タイミングが違うとすぐ指摘してくる。

中村:あー、次のカットとつながらなくなるから……。

浜崎:そう、つながらないから。そのスクリプターの人がすごいなあと思って。僕はCM出身なのですぐカットをかけちゃうんですよ。そのクセがよくなくて、もうちょっと回しておかないとつながりが悪かったりして、その人に何回も「監督!カットが早いです!」って。

一同:(爆笑)。

浜崎:「もっと回さないとダメですよ!」みたいな。クセってあるじゃないですか。こんなダラダラ撮ってもしょうがないって時にCMの場合はパンとカットするんですけど、映画は意外とそこが余韻というか。例えば人物がフレームアウトするくらいまで撮っとかないといけないのに「カット」って言っちゃったりして。それがスクリプターの方が言っていた通り、編集で困ったことがあったんですよ。

澤本:仮編集で一回見て「思うことがあったら言ってくれ」っていうから、「ここのカットはもうちょっとあったほうがいいと思う」って言ったら、「ここ、監督が自分でカットかけちゃって……」とか、「じゃあここは?」って言ったら「ここは監督が笑い出したからダメだ」とか。

一同:(爆笑)。

浜崎:声入っちゃった(笑)。

澤本:監督が自分で声出して、ワーッて笑っているから「監督の声が邪魔で使えません!」って言われた(笑)。

浜崎:ほとんど僕のせいだっていう(笑)。

次ページ 「日本の映画は実は助監督がつくっている」へ続く

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