坂井直樹×廣田周作 ニューノーマルの「好奇心とイノベーション」(後編)

【前回記事】「坂井直樹×廣田周作 ニューノーマルの「好奇心とイノベーション」(前編)」はこちら

コンセプターの坂井直樹さんが、将来を見通した展望を持つビジョナリーたちと対談した書籍『好奇心とイノベーション~常識を飛び越える人の考え方』(宣伝会議)の発刊を記念し、B&BにてHenge Inc.の廣田周作さん(『SHARED VISION』著者)との生配信トークイベントが行われました(5月27日)。激動の時代を迎え、既存の常識が通用しにくくなった現在、新しい日常をどのように前向きに過ごしていけばいいのか。本記事では、イベントの様子をレポートします。

リモートワークで最も必要なスキルは?

坂井直樹氏

廣田:

リモートワークが快適過ぎて、出社がつらい、っていう意見が来ています。

坂井:

面白いのは、リモートになると能力のない人が発見しやすいんですよ。アウトプットが見えるから。会社でみんなとつるんでいるほうが、誰の成果かわかりにくい。リモートで業績を上げてちゃんとレポート出して、俺は超頑張ってるぞって言い張れば在宅OKになるはずですよ。

廣田:

確かに、リモートワークになると、なんとなくかけ声をあげているだけの人とか、そういう人たちが可視化されちゃいます。

坂井:

働いてるふりするのうまい人とかね。

廣田:

ある種、恐ろしい話ですね。

坂井:

面白いスクリーニングだと思いますよ。

廣田:

リモートの働き方で必要なスキルってなんでしょうか。

廣田周作氏

坂井:

先ほどリモートトラストの話をしましたが、会わずに電話1本で商談をまとめられること。もちろんZoomでもいいんですよ。貴重な営業能力になりますよ。菓子折り持って行ったりして、いいスーツ来て、会社訪問する。それが一番マナーのいい方法だっていうのが従来の概念だけれど、そのことはもう関係なくなりました。今はアポを取ると、Zoomでやりましょうよって言ってくれるようになって、僕はうれしいです。

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坂井直樹(コンセプター/ウォーターデザイン代表取締役)
坂井直樹(コンセプター/ウォーターデザイン代表取締役)

1947年京都生まれ。京都市立芸術大学デザイン学科入学後、渡米し、68年Tattoo Companyを設立。刺青プリントのTシャツを発売し大当たりする。73年、帰国後にウォータースタジオを設立。87年、日産「Be-1」の開発に携わり、レトロフューチャーブームを創出。88年オリンパス「O-Product」を発表、95年、MoMAの企画展に招待出品され、その後永久保存となる。04年、ウォーターデザイン(旧 ウォーターデザインスコープ)を設立。05年au design projectからコンセプトモデル2機種を発表。08年~13年慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス教授。著書に『デザインのたくらみ』『デザインの深読み』など。

坂井直樹(コンセプター/ウォーターデザイン代表取締役)

1947年京都生まれ。京都市立芸術大学デザイン学科入学後、渡米し、68年Tattoo Companyを設立。刺青プリントのTシャツを発売し大当たりする。73年、帰国後にウォータースタジオを設立。87年、日産「Be-1」の開発に携わり、レトロフューチャーブームを創出。88年オリンパス「O-Product」を発表、95年、MoMAの企画展に招待出品され、その後永久保存となる。04年、ウォーターデザイン(旧 ウォーターデザインスコープ)を設立。05年au design projectからコンセプトモデル2機種を発表。08年~13年慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス教授。著書に『デザインのたくらみ』『デザインの深読み』など。

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