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コラム

澤本・権八のすぐに終わりますから。アドタイ出張所

日本アカデミー賞俳優の“存在感消しすぎ”問題(ゲスト:吉沢亮)【後編】

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【前回コラム】「コメディは、見ている人の反応が分かるから気持ちいい(ゲスト:吉沢亮)【前編】」はこちら

今週のゲストは、先週に引き続き、俳優の吉沢亮さん。澤本さん脚本の映画『一度死んでみた』の撮影裏話を披露してもらいました。

今回の登場人物紹介

左から、浜崎慎治(映画監督)、吉沢亮、澤本嘉光(すぐおわパーソナリティ)。

※本記事は3月22日放送分の内容をダイジェスト収録したものです。

存在感を消しすぎてしまい、監督に気づかれない

澤本:ついに公開になりましたね。映画『一度死んでみた』。

吉沢:公開になりましたよ。

浜崎:なっちゃいましたね。

澤本:もういろいろ喋っていいので、今回は吉沢君に、いろんなことを聞いていきたいと思います。

吉沢:もうガッツリどうぞ。

浜崎:印象的だったのが、居酒屋のシーンでの突き抜けた芝居でした。思っていた、倍の倍ぐらいのテンションで来たから、「結構踏み込むんだな、すごいな」って。振り切った方が面白いと思ったんですよね?

澤本:あのシーンどうでした?

吉沢:楽しかったですけど、あのシーン、いろんな角度からめちゃくちゃ撮ったじゃないですか。

浜崎:やった、やった(笑)。

吉沢:「こんなやらされるんだ」みたいな。でも、監督がすごく楽しそうにしてくれていたんでよかったですけど。普段は地味というか、テンションの低いキャラなんで、ギャップがあった方が面白いかなって。あそこは突き抜けられるだけ、突き抜けようと、めちゃくちゃふざけましたね。

浜崎:あの踏み込み方がすごくて、よく覚えているんですよ。

澤本:あのシーンでの「5分で来い」っていうセリフが、キーワードになっちゃったもんね。

浜崎:そうそう。すごかった。本当に笑っちゃったもんね。

吉沢:嬉しいです。

浜崎:編集してても、何回観ても面白い。やっぱり笑っちゃう。すべらない話と一緒で本当に面白いものって、何度見ても面白いんだなって思いましたね。

澤本:吉沢君が本当に存在感を消しちゃったから、浜ちゃんが自分の近くに来たのに気づかなかったって本当なの?

浜崎:ははは(笑)。そうそう!あるロケのシーンでね。ビジコン(撮影カメラと同じ映像が見られるビデオ装置)を見ていて、「そろそろかな」と思っても来なくてさ。遅いから、助監督に「まだ?」って聞いたら、結構前からすぐそばにいたっていう(笑)。

吉沢:僕、ほかの現場でもそういうこと結構ありますね。

澤本:へー。

吉沢:だから、割と存在感ないんだろうなと思って。

浜崎:ないはずがない!

吉沢:吉沢亮の存在感がないから、たぶん今回の役もハマったんだろうなと思って。ほかの現場でも、もういるのに「吉沢さん待ちでーす」って言われることありますから。

澤本:へえー(笑)。

吉沢:「あっ、います。すみません」ってことはよくあります。

浜崎:でも、存在感をスッと消しているわけじゃないですよね?

吉沢:消しているつもりはないんですけど(笑)。出てないんだと思います。

浜崎:ははは(笑)。いやいや、出てますよ。ただでさえこんだけのイケメンですから!

澤本:“存在感ない”という役で存在感を出さないといけないという、矛盾を演じているじゃない。それがしっかりできているのは、すごいと思うんだよね。

浜崎:そうなんだよね。そこが、ただの存在感がないというのと違うんですよ。

澤本:本当に存在感がなきゃ、つまらないからね。

浜崎:そう!そこが絶妙ですよね。

次ページ 「食事に行っても、人見知りすぎてずっとメニューを見る」へ続く