集英社「週刊少年ジャンプ」編集部は、インターハイの男子バレー決勝戦が行われるはずだった8月24日、読売新聞全国版の朝刊に165校のバレー部員のユニフォームを並べた30段広告を掲出した。高校バレー部の選手たちにエールを送る企画「ハイキュー!! ユニフォームプロジェクト」の完結に伴い制作されたものだ。

8月24日読売新聞全国版の朝刊に掲出された新聞広告　©古舘春一／集英社

本プロジェクトは、「週刊少年ジャンプ」に8年半にわたり連載されていたバレーボール漫画『ハイキュー!!』の最終回を記念しスタート。新型コロナウイルス感染症拡大のために、インターハイが中止となった全国の高校バレー部選手たちに夢と希望を送る企画だ。

7月6日から27日にかけて全国の高校からユニフォームを募集し、インターハイ男子決勝が行われるはずだった宇都宮市体育館に集め、コートに並べて記念撮影。その写真を決勝開催予定日だった8月24日の読売新聞朝刊に掲載した。

電通 クリエーティブディレクター 中尾孝年氏は、「『ハイキュー!!』からバレーボールへの恩返しです。青春の全てを注ぎ込んで部活を頑張ってきたのに、突然のコロナでインターハイという目標を奪われてしまった。そんな若者たちに少しでも夢と希望を与え、彼らが頑張ってきた証を残してあげたいという気持ちで企画・実施しました」と話す。

また、Web上では体育館にユニフォームを並べて撮影する様子を映したメイキングムービーを公開。「8年半、青春をありがとうございました」「着る予定だったユニフォームがここに映っているのはとても嬉しいです」などと1000件以上のコメントが寄せられている。