日本におけるブランドづくりは、いばらの道。だからこそ取り組む価値がある。

©123RF

「ブランドなんか大嫌いなブランド担当者が33年かかって、たどり着いたブランド論(実践編)」最終回である第9回です。

新しいロゴやかっこいいイメージ広告をつくることがブランド戦略ではありません!

はやいもので、2020年1月5日よりスタートした、「ブランドなんか大嫌いなブランド担当者が33年かかって、たどり着いたブランド論」ですが、前編と実践編あわせて今回が17回目、ついに最終回となります。

この連載の目的は「ビジネスの現場で本当に使えるブランドのつくり方」を説明することにありました。

今の時代において、企業にとってブランドは重要であるといわれています。「ブランドは企業における第五の経営資源」であるとか、「ブランドをつくることで商品の魅力を上げる」という話がビジネスの現場では当たり前になりつつあります。

しかしながら、「第五の経営資源だから!」と意気込んで取り組むブランド戦略で多いのは、企業のロゴマークを変えることや、新しい企業スローガンをつくること。かっこよくなった見慣れないロゴと「人と地球が大好きで未来にチャレンジする企業」のような美辞麗句が並んだ新しいスローガンができたところで、第五の経営資源といえるような価値などできるはずがありません。

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片山 義丈(ダイキン工業 総務部/広告宣伝グループ長/部長)
片山 義丈(ダイキン工業 総務部/広告宣伝グループ長/部長)

1988年ダイキン工業入社、総務部宣伝課に配属。1996年広報部 広報担当、2000年広報部広告宣伝・WEB担当課長を経て2007年より現職。業界5位のダイキンのルームエアコンを一躍トップに押し上げた新ブランド「うるるとさらら」の導入や、ゆるキャラ「ぴちょんくん」ブームに携わる。現在は 統合型マーケティングコミュニケーション(IMC)による企業ブランド構築、マスとデジタルのB2C商品広告展開、広告媒体の購入、グローバルグループWEB統括を担当。日本広告学会員。

片山 義丈(ダイキン工業 総務部/広告宣伝グループ長/部長)

1988年ダイキン工業入社、総務部宣伝課に配属。1996年広報部 広報担当、2000年広報部広告宣伝・WEB担当課長を経て2007年より現職。業界5位のダイキンのルームエアコンを一躍トップに押し上げた新ブランド「うるるとさらら」の導入や、ゆるキャラ「ぴちょんくん」ブームに携わる。現在は 統合型マーケティングコミュニケーション(IMC)による企業ブランド構築、マスとデジタルのB2C商品広告展開、広告媒体の購入、グローバルグループWEB統括を担当。日本広告学会員。

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