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コラム

澤本・権八のすぐに終わりますから。アドタイ出張所

ひふみんに藤井聡太、空前のブームとなった将棋業界に思うこと(ゲスト:山口恵梨子)【後編】

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ブームの今が正念場!将棋に興味を持ってくれた人すべてをファンにしたい

中村:一応広告の番組ということで、ちょっとマーケティング的なことを考えると、将棋の面白さを伝えるのって難しいなあと思っていて。例えば、ゲームがまあまあ長いっていうのもありますよね。麻雀とかはルールを知っていると、ちょっとやるか!みたいな軽い感じで、それこそネットの「天鳳」みたいなオンライン対戦とかでやったりするんですけど。

そういう将棋を日常的に指し合うみたいな文化に近づけていくっていうことなのか、それとも観戦体験だけでも楽しいのか。将棋ファンを増やしていくための持っていき方って色々あるのかなと思うけど、山口さんはどんなやり方がいいと思いますか?どんな思いでYouTubeやニコ動をやられているのかなって。

山口:まずとっかかりとしては観戦体験だと思っています。藤井二冠っていうすごい人がいるので、まず将棋番組を見てもらうこと。それが一番大事かなと思っています。あとそこからハマってもらうために、藤井二冠をすごく応援していて、だけど勝っているか負けているかが分からない状況は、AIの評価値で今フォローできているので、次はその中身だと思うんですね。

どういう理由で藤井二冠がめっちゃ強いのかが分かるためには、やっぱり知識を得ることが必要だと思っています。あと将棋を気軽に指すためには、今はiPadなどで知らない人と将棋を指せるので、そういうアプリをどんどん広めることが大事なのかなって思います。

澤本:そっか、知らない人とネット上の道場にいけば指せるんだ。

山口:そうですね。「将棋ウォーズ」というアプリで、1日3局無料で指せるので、それをおすすめしていますね。

澤本:へえーー。

山口:「タダで将棋を指せるんだよ」っていうのも、どんどん広めることが大事かなって思います。

澤本:なるほど。相手がいないから指せないんじゃなくて、日本のどこかに相手はいるんだと。

山口:そうですね。

澤本:昨今、将棋ブームじゃないですか。あれって山口さんから見てどうですか?急にきた感じですか?

山口:そうですね。今将棋はバブル状態かなっていうふうに思っているので、今将棋に興味を持ってくれた人を、すべて将棋ファンにさせたいなって思って。本当に今が頑張り時だなと思ってやっています。なので将棋のルールだけを知っていて、でもすぐやめちゃった人たちに、将棋の楽しさ、勝つ楽しさっていうのを分かってほしいなと思って。そのためにどうすればいいかをみんなが考えるべきなのかなって思っています。それが私の中ではYouTubeっていう形に落ち着きました。

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