コラム

澤本・権八のすぐに終わりますから。アドタイ出張所

ひふみんに藤井聡太、空前のブームとなった将棋業界に思うこと(ゲスト:山口恵梨子)【後編】

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休みも将棋づけ、将棋一本で生活している棋士は9割もいる

中村:さっきAIの話で、お休み中にAIで研究するという話があったんですけど、棋士……さらに女流棋士山口恵梨子は、どんな休日の使い方をしているんですか?

山口:そうですね。休みっていう概念が、私たちはやっぱり勉強する日っていう感じなんですよね。なので私も自宅で将棋ソフトを使って勉強していますし、将棋ソフトを使うだけじゃダメで、実際に得た知識をどうやって活かすかっていう練習もしないといけないので。そのスケジュールを自分で決めてやっていたりしますね。

澤本:じゃあ、勉強しているんですね。

山口:きっと思われている以上に、みんなやっています。一日何もない日だと多い人だと10時間、どんなに少ない人でも3時間から6時間半ぐらいはやっているかなと思います。

中村:へえーー。

澤本:僕らから見ていると、棋士の方ってどういう日々を暮らしているのかってすごく謎に包まれているけど、けっこう勉強しているってことですか。

山口:そうですね。皆さんの想像以上に将棋は勉強しているかなあと思います。

澤本:へえーー。

中村:棋士の仕事だけで基本は食べていけるんですか?

山口:そうですね。将棋の「奨励会」を突破した棋士の先生は、将棋一本で生活してる人が9割です。

澤本中村:おおーー。

山口:将棋の対局とその勉強をするほかに、普及活動っていうのがあって。例えば解説の仕事だったり、指導対局といって、アマチュアの方に将棋を教えたりする仕事をして生活しているって感じだと思います。

中村:じゃあ別に休みの日はマクドナルドで働くとか、そういうことをする必要がないから、基本ずっと将棋のことを考えて、勉強できるんだ。

山口:そうです。なので将棋が嫌いで棋士や女流棋士になると地獄だと思います。

中村:そんな人いるんですか!?実は私はそんなに好きじゃない!っていうことに後になって気づいた人っているんですかね?

山口:いないですね(笑)。

中村:いないですよね、さすがにそこまで極めちゃうと(笑)。

山口:女流棋士になるまでの過程で「あー、自分は向いてないかなー」って思ってやめていく人も私たちは見ているので、やっぱりそういう人たちの思いも背負ってやっていきたいなと思っています。

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