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社会になくてもよいモノを売る 元ブランドマネージャーのブランド育成論

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ブランド育成とは、子ども育てることと同じ

ここまで読むと、きっと皆さまは「何も新しいことはしていない」と思うのではないでしょうか。

おっしゃる通りです。幸か不幸か、たばこのマーケティングにミラクルはありません。「どうやって著名タレントやインフルエンサーを使ってバズらせるか」「どうやって起死回生の一手を打つか」と考えることが難しい境遇にあるからです。

このように言い続けていると、ネガティブに聞こえてしまうかもしれませんが、たばこのマーケティングに携わって気づけたこともあります。それは「地道に丁寧にコミュニケーションを取ることの重要性」です。

届けたいブランドの価値は何か、その価値を伝えることができるイメージは何か、それらを伝えるためにはどのような表現をすればよいか。当たり前にマーケターなら考えることを、ただひたすらに実施していくことが必要だったのだと気づきました。

バズらせるという選択肢がないので、プロモーション1回あたりの広告効果は低いかもしれません。しかし、これらを丁寧に続けることが「ブランドを育てる」ということに不可欠なのではないでしょうか。時間がかかる活動ですが、まさに子どもを育てることと近いかもしれませんね。

次回で最後となるコラムですが、ブランドマーケティングから少し離れて、
私が今従事しているブランドPRについてお話しようと思います。

これまでは、ブランド(商品)を知ってもらい、好きになってもらうためのお話しをしてきましたが、最後は、ブランド(商品)をどう魅力的に発信していくか、どう愛着を創出したか、についてお話しようと思います。

最後までお付き合いいただけると嬉しいです。