16時間目:西アフリカ、ベナン共和国の「満月の夜だけ開かれる学校」についてゾマホン氏に聞く

【前回コラム】「15時間目:「なぜ生徒たちがあんなに手を挙げるか教えましょうか?」伝説の教師クマGの教え」はこちら

イラスト:萩原ゆか

今回の伝説の授業のガイドはこの方。

「つまらない者、ゾマホンと申します!」

 

前駐日ベナン大使、ゾマホン氏。2000年前後に放映されていた人気テレビ番組「ここがヘンだよ日本人」をご覧になっていた方も多いだろう。

なぜ今回はゾマホンの登場か?彼の故郷、西アフリカはベナン共和国。そこでは、満月の夜にだけ開かれる学校があるという。その話を改めて聞きたいと思ったからだ。

彼の話は、とても面白い。だが、スイッチが入ると止まらない上、遠くまで脱線するトークの暴走特急。なので、早速インタビューを始めたい。

倉成

「ベナンには、満月の夜だけ開かれる学校があると聞きました。

子どもも昼間は働いている。だから学校に行っていない子も多い。その代わりに、明るい満月の夜に、長老が子どもたちに世界や人生について教える学校を開くと。今日は、そのことについて詳しく教えてください」

ゾマホン

「私の故郷である西アフリカのベナン共和国のダサズメの田舎では、満月の時というのはとても大事です。

私がよく覚えてるのは、毎月お月様が出たら(補足:新月の次の夜の、小さな三日月のこと。月齢1の月)みなさんが喜んで喜んで、誰でもみんな、大人から子どもまで、外に出て、今月は元気になるように、いっぱい仕事できるように、絶対成功できるように、お願いします!祈ります!ということを大声で喋るんですよ。病気になっている人も外に出て、悩んでる人も外に出て。月が出たよー、って。

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倉成英俊 (Creative Project Base 代表取締役/ アクティブラーニングこんなのどうだろう研究所所長)
倉成英俊 (Creative Project Base 代表取締役/ アクティブラーニングこんなのどうだろう研究所所長)

2000年電通入社、クリエーティブ局配属後、多数の広告を制作。2005年に電通のCSR活動「広告小学校」設立に関わった頃から教育に携わり、数々の学校で講師を務めながら好奇心と発想力を育む「変な宿題」を構想する。2014年、電通社員の“B面”を生かしたオルタナティブアプローチを行う社内組織「電通Bチーム」を設立。2015年に教育事業として「アクティブラーニングこんなのどうだろう研究所」を10人の社員と開始。以後、独自プログラムで100以上の授業や企業研修を実施。2020年「変な宿題」がグッドデザイン賞、肥前の藩校を復活させた「弘道館2」がキッズデザイン賞を受賞。

倉成英俊 (Creative Project Base 代表取締役/ アクティブラーニングこんなのどうだろう研究所所長)

2000年電通入社、クリエーティブ局配属後、多数の広告を制作。2005年に電通のCSR活動「広告小学校」設立に関わった頃から教育に携わり、数々の学校で講師を務めながら好奇心と発想力を育む「変な宿題」を構想する。2014年、電通社員の“B面”を生かしたオルタナティブアプローチを行う社内組織「電通Bチーム」を設立。2015年に教育事業として「アクティブラーニングこんなのどうだろう研究所」を10人の社員と開始。以後、独自プログラムで100以上の授業や企業研修を実施。2020年「変な宿題」がグッドデザイン賞、肥前の藩校を復活させた「弘道館2」がキッズデザイン賞を受賞。

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