ヒットや流行の「感染(バイラル)」は、科学的に解明できるか?

情報は病気の感染に似ている? 口コミは感染爆発を起こせるか?

実はこのような情報の広がりについて科学的に考えられたのは、今から60年ほど前の1960年代のことです。アダム・クチャルスキーの『感染の法則:ウイルス伝染から金融危機、ネットミームの拡散まで』(原著2020年刊)によれば、科学の分野において研究者間に情報が広がる様子が伝染病とよく似ている、と指摘したのは数学者のウィリアム・ゴフマンだったと紹介されています。そして伝染病疫学による感染の広がりを表す数理モデルは、それよりも60年以上前の19世紀末にロナルド・ロスがマラリアの伝染について研究したころに、すでに考えられていました。

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鈴木健(ニューバランス ジャパン マーケティング部長)
鈴木健(ニューバランス ジャパン マーケティング部長)

1991年広告会社の営業としてスタートし、ナイキジャパンで7年のマーケティング経験を経て2009年にニューバランス ジャパンに入社し現在に至る。ブランドマネジメントおよびPRや広告をはじめデジタル、イベント、店頭を含むマーケティングコミュニケーション全般を担当。

鈴木健(ニューバランス ジャパン マーケティング部長)

1991年広告会社の営業としてスタートし、ナイキジャパンで7年のマーケティング経験を経て2009年にニューバランス ジャパンに入社し現在に至る。ブランドマネジメントおよびPRや広告をはじめデジタル、イベント、店頭を含むマーケティングコミュニケーション全般を担当。

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