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サッポロがハードセルツァー参入、CM開始 米国で急伸のカテゴリー

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サッポロビールは8月24日、同日に発売する新商品「サッポロ WATER SOUR」のテレビCMの放送を始める。「サッポロ WATER SOUR」は23日までに2021年の年間販売計画の約4割にあたる約31万ケース(1ケースは250ミリリットル×24本換算)を出荷。好調なすべり出しを見せている。

サッポロビールのハードセルツァー「サッポロ WATER SOUR」。350ミリリットル缶で発売

「サッポロ WATER SOUR」は近年、米国や韓国、オーストラリアなどで市場が拡大している「ハードセルツァー」と呼ばれるタイプのアルコール飲料。調査会社スタティスタの推計では、米国のハードセルツァー市場は2018年の約4億9600万ドル(約544億300万円)規模から、2020年には約41億4000万ドル(4540億8800万円)へ急伸している。

米国でトップシェアの「White Claw」(写真=123RF)

けん引役となったブランドは「White Claw」(マーク・アンソニー・ブランド・インターナショナル)で、2016年に発売した。セルツァー(炭酸水)にアルコールとブラックチェリーやマンゴーなどのフレーバーを加味した商品が人気で、ビールなどと比べて、カロリーや炭水化物の含有量が少ないのが特徴。

「White Claw」がいわゆる「Z世代」(1990年代後半~2000年代生まれ)から支持を集めた結果、以降、多くのブランドが参入し、市場が拡大した。ほかに「Truly」「High Noon Spirits Company」といったブランドがある。

オリオンビールのハードセルツァー「DOSEE(ドゥーシー)」。友だちを意味する沖縄方言の「どぅし」が商品名の由来。7月27日には公式通販サイトでの販売を開始した

日本では、オリオンビールがことし3月23日にハードセルツァー商品「DOSEE(ドゥーシー)」を発売した。コカ・コーラ社も、グローバルで発売する商品としては初めてのアルコール飲料として、ハードセルツァー市場に参入。「トポチコ ハードセルツァー」3種を大阪のカフェやレストラン、イベント会場で限定販売を開始した。

コカ・コーラ社がグローバルで発売した「トポチコ ハードセルツァー」。若手アーティスト6人を起用し、東京・渋谷40カ所に作品を展示する「「TOPO CHICO SHIBUYA ART GALLERY」も実施

両社ともサンプリングで体験機会を広げつつあるが、サッポロビールは発売当初からテレビCMで認知度の獲得を狙う。イメージキャラクターにはアイドルグループ「Kis-My-Ft2(キスマイフットツー)」のメンバーの二階堂高嗣を起用した。ターゲットは20歳代〜30歳代。