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旭化成、キャンペーンモデル46年の歴史に幕 全体戦略見直しへ

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旭化成は9月3日、1976年から実施していた「旭化成グループキャンペーンモデル」の起用を、2022年3月末で終了すると発表した。同社は近年、精力的に続けてきた買収などによる事業拡大を踏まえ、コミュニケーション戦略の全体方針を見直す考え。終了にあたって旭化成広報部は「イメージモデルに限らず、企業活動にはさまざまなご意見を頂戴するが、直接今回の件に関係するものはない」とした。

ここ10年間の旭化成のグループキャンペーンモデル

「旭化成グループキャンペーンモデル」は1976年のアグネス・ラムさんの起用を皮切りに、毎年キャンペーンモデルを選出。俳優の松嶋菜々子さんや片瀬那奈さん、現在はフジテレビアナウンサーを務める久慈暁子さんなども歴代モデルに名を連ねる。

当初は、創業事業であった繊維製造のPR活動の一環として、素材をアピールする水着発表会などでモデルを起用。しかし近年では社外向けのPR活動よりも、従業員向けの社内イベントや、拠点を置く地域向けのイベントなど、社員やステークホルダーとのコミュニケーションに比重を移していた。起用方針も、「ここ数年では地域の方々との交流機会を設けることもあり、コミュニケーション力を重視したり、当社事業への理解度などを勘案していた」(旭化成 広報部)という。

旭化成は事業領域の拡大による、コミュニケーション戦略の全体方針の見直しを進める。同社は2019年に発表した中期経営計画で総額8000億円規模の投資を掲げており、電気自動車をはじめとした自動車分野や製薬分野など、精力的に事業拡大を進めている。

「ここ数年、特にグローバルにおいて、顧客の幅も、従業員の人数も大きく広がっている。社外的にも社内的にも、従来の手法では見合わない点は出てきており、改めて社としてのコミュニケーションで何に重きを置くか、といった点から見直している。どう変化させていくか、具体的な部分の詰めを進めていきたい」(広報部)