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リモートワーク環境下での心の距離の縮め方と雑談力

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オンライン動画管理プラットフォームを提供するブライトコーブは2021年9月27日、第9回「インターナルコミュニケーション研究会」を開催し、20名が参加。リモートワーク下での社内コミュニケーションについて議論した。

今回の参加企業は、AGC、NTTコミュニケーションズ、大阪ガス、オムロン、オリンパス、サントリーホールディングス、資生堂、スクウェア・エニックス、住友林業、東芝、日本ガイシ、ファクトリージャパングループ、ファミリーマート、ポピンズホールディングス、𠮷野家、ローソン、ロック・フィールド、YKK(五十音順)。広報関連部門で社内広報などを行う担当者が集まった。

社長と店長の対話を社内報で

研究会前半では、𠮷野家の寺澤裕士氏が、社内報企画として実施している「座談会企画」について講演した。社長と各地の店長が参加する座談会で、緊急事態宣言下ではオンラインで開催。コロナ禍で不安を抱きながら働くことへの葛藤や、食事を提供する𠮷野家の存在意義、来店客からの声などについて語り合った。

「参加した店長からは、自分だけでなく同じように悩み頑張っている仲間がいることを実感できた、といった声が集まりました」と寺澤氏。 

事前に雑談のネタになるような質問も織り交ぜて参加者にアンケートをしておき、場を盛り上げ、座談会後は懇親会も実施し、雑談の機会を増やす。最近では、育休明けで時短勤務する店長や人事部長らによる「ライフワークバランス」をテーマにした座談会も開催している。

オンラインで雑談を促すコツ

続いて、学習環境デザインを専門とする同志社女子大学の上田信行名誉教授が「オンラインでの雑談」をテーマにワークショップを行った。リモートワーク下では、他部門との意見交換で新しいアイデアを得たり、人となりを知る雑談で従業員同士のコミュニケーションを円滑にしたりする機会が減りがちだ。オンラインでも熱量を持って語り合うにはどうしたらいいのか。上田氏は2つのポイントを挙げた。ひとつは身体を動かすこと。「身体を動かすと、頭と心が解放されます。オンラインでも音楽を使って一緒に手を振ったり肩を回したりすると、自然と笑顔が出てきます。試してみてくだい」。もうひとつは、モノを媒介に語ること。「画面越しでも、モノを見せ合いながら会話すると、自然と話が弾みます。キューブ(紙でできた立方体)に話したいテーマを書き込み、それを見ながら雑談するのもおすすめです」。

オンライン会議で会話が弾む方法を探るため、音楽に合わせて身体を動かしたり、雑談をしたりするワークショップを実施。同志社女子大学の学生や卒業生(劇団バンビ)も参加し、雑談を盛り上げるコツを披露した。

各社の施策を意見交換

研究会の後半は4テーマについて分科会で議論した。❶「インターナルコミュニケーションのKPI」については、社内報の「いいね」数やPV数などが測定されているものの、最終目標となる社員のエンゲージメントにかかわる領域については、広報だけでなく人事など関連部門と連携し、指標を見ていく必要性があることなどを話し合った。 

❷「ウィズコロナでのこれからのインターナルコミニュケーション」については、アナログとデジタルの手法を組み合わせたコミュニケーション戦略について各社の状況を共有。「グローバル統一でコミュニケーションができるプラットフォーム」が必要という声も寄せられた。 

❸「社内報コンテンツのつくり方」については、社内報を通じた基本理念の浸透や、経営陣を巻き込んで発信する方法について議論を深めた。一方的な発信ではなく、従業員同士が議論できる場づくりや、トップメッセージをうまく活用した一体感の醸成がポイントとなった。 

❹「インターナルコミュニケーションに役立つシステム」については、社内ポータルのリニューアル事例や、社内イベントを事前事後で盛り上げる特設サイトの発信事例などを共有した。
 



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