日本マクドナルドは、毎日夕方5時からの「夜マック」の新テレビCMシリーズに、妻夫木聡さんと伊藤沙莉さんを起用。現在、「ポテナゲ」篇をオンエアしている。

満月の夜、棺から起き上がったのはグレーの目の妻夫木さん。彼が就任したのは、夜だけの「夜マック店長」。伊藤さん演じるお客さまにやさしく呼びかけて、夜のマクドナルドに誘う。本シリーズではこうしたストーリー展開で、ディナー時間帯のメニューを紹介していく。キャッチフレーズは、「おなか、すいたね」。

今シリーズで気になるのが、「夜マック店長」の存在だ。そのキャラクターが生まれた背景について、CMプランナー 福里真一氏は次のように話す。

「今年から、マクドナルドの“夜マック”のさまざまなメニューを、ひとつの広告フレームの中で伝えていこう、ということになりました。そこで、佐々木宏CDの下、いろいろ企画を考えていったのですが、なんとなく“夜マック店長”という言葉が浮かんだんですね。なぜか夜だけマクドナルドの店長をやっている“夜マック店長”。そこから、なんでその人は夜だけしか店長をやってないのか、と考えていきまして、夜にしか働けないからだ、そこに秘密があるからだ。

ということで、もしかすると、彼の正体はドラキュラなのかもしれない、という設定が生まれました。説明するまでもない単純すぎる発想ですいません…。妻夫木聡さんが、そんな謎めいた店長の姿を、絶妙な演技で表現してくれています」

夜になると目覚める夜マック店長、その正体はドラキュラ…なのかもしれないが、伊藤さんと後輩は気づかないまま店長との会話を続ける。

「CMを見ている方には、“夜マック店長”の正体はどうやらドラキュラらしい、ということが丸わかりな訳ですが、CMの中に登場する、伊藤沙莉さん演じる常連客は、もちろん知らないという設定なんですね。ですから、彼女がちょっとずつ、店長の発言とか、動作とかで、彼の正体に気づいていく。その部分がCMのエンターテインメントになるのかな、と思っています。昼はせまい箱の中で寝ているらしい、とか、がんばれば空を飛べるらしい、とか。いかにそういうネタを小出しにしていくかというのが、シリーズが続いていくポイントかもしれませんね」

佐々木さん、福里さんのチームは、この２年間「夜マック」のメニューのひとつである「ごはんバーガー」の広告を担当してきた。「ごはんバーガー」CMには、１年目に主人公としてナイツの塙さんが登場。２年目にも通りすがりの人や農家の先輩役として、さりげなく塙さんが登場していた。「今回の『夜マック店長／登場』篇でも、意外なかたちでちゃんと登場していただいていますので、ぜひ、視聴者の方にも見つけていただきたいです」と、福里氏は話している。