【これまでのコラム】
創業108年の老舗出版社を「卒業」、10年目のスタートアップに「ジョイン」した
50代半ばで出版社からベンチャーに転職した「ガソリンおじさん」の提供価値
メディアから企業広報に転じて3カ月「取材される側」となり思うこと
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「世界の時価総額ランキング」というアレオレ
「アレオレ詐欺」という言葉がある。特にクリエイティブの業界で、誰もが知る大きな仕事について「あれ、オレがやった」という手柄話をする者の大半は、往々にしてプロジェクトの末端に関わっただけという現象を指す。
私にも「アレオレ」自慢話がひとつあるのだが、詐欺ではなく正真正銘の「アレオレ」である。むしろ、もし「いや、あれ、オレだよ」という人がいたら出てきてほしいくらいだ。
1989年と現在の「世界の時価総額ランキング」を並べた表。1989年は1位のNTTをはじめ50社中32社が日本企業だったが、今や見る影もなくトップ50に残っているのはトヨタ自動車くらい……というやつだ。バブル崩壊後の日本企業の凋落と、GAFAなどネット企業の隆盛を語る際の鉄板ネタになっていて、家で聞いたら高1の娘ですら知っていた。「あれつくったのパパだよ」と言ったら、大層驚かれた。
あの表は元々、2018年8月25日号の『週刊ダイヤモンド』の特集「平成経済全史」に掲載したものだ。雑誌の発売時、
にも転載したところ、表だけがめちゃめちゃシェアされて、そのうち出典を明記しないかたちでつくり変えられ、パワポ資料などでも使われるようになり、今に至る。