広報責任者の懇親会で少々気まずい思いをした話

実際、編集記事と広告がバッティングした際、涙を呑んで掲載を取りやめるのはいつも広告の方だった。良い記事だろうが、ネガティブな記事だろうが、同じ号の編集記事と広告で同じ企業が登場することはない。

その意味では、広告担当者にはいつも申し訳ないという思いを抱いていた。何度も商談を重ね、やっとの思いで広告出稿にこぎつけたというのに、同じ号にその会社の記事が載るというだけで広告掲載を先延ばしされ、記事内容によっては怒ったクライアントが広告掲載を取りやめるという事態もしばしばあった。見込んでいた売上がパーになるわけで、担当した営業担当者から陰でどんな悪口を言われていたか、想像すると申し訳なさのあまり身がすくむ。

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深澤 献(TBM ブランド&コミュニケーションセンター長)
深澤 献(TBM ブランド&コミュニケーションセンター長)

ふかさわ・けん/広島県出身。株式会社TBMのブランド&コミュニケーションセンター長。1989年ダイヤモンド社入社。『週刊ダイヤモンド』でソフトウェア、流通・小売り、通信・IT業界などの担当記者を経て、2002年10月より副編集長。16年4月よりダイヤモンド・オンライン(DOL)編集長。17年4月よりDOL編集長との兼任で週刊ダイヤモンド編集長。19年4月よりサブスクリプション事業や論説委員などを経て、22年2月に新素材スタートアップのTBMに転じる。著書に『そごう 壊れた百貨店』『沸騰する中国』(いずれもダイヤモンド社刊・共著)など。趣味はマラソン。

深澤 献(TBM ブランド&コミュニケーションセンター長)

ふかさわ・けん/広島県出身。株式会社TBMのブランド&コミュニケーションセンター長。1989年ダイヤモンド社入社。『週刊ダイヤモンド』でソフトウェア、流通・小売り、通信・IT業界などの担当記者を経て、2002年10月より副編集長。16年4月よりダイヤモンド・オンライン(DOL)編集長。17年4月よりDOL編集長との兼任で週刊ダイヤモンド編集長。19年4月よりサブスクリプション事業や論説委員などを経て、22年2月に新素材スタートアップのTBMに転じる。著書に『そごう 壊れた百貨店』『沸騰する中国』(いずれもダイヤモンド社刊・共著)など。趣味はマラソン。

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