日本郵便は、10月末から「郵便局の年賀状印刷」の新CM「年賀状の歌・大そうじ」篇の放映を開始した。また、公式YouTubeでも公開した。

日本郵政グループは、2022年から「ご近所散歩中」シリーズのテレビCMをスタート。このシリーズは、犬を連れて散歩中の人々がご近所の郵便局のさまざまな取り組みを知っていくストーリーで、これまでに見取り図の盛山さん、シソンヌの長谷川さん、ファーストサマーウイカさんなどといった、お笑い芸人や俳優が出演している。そして、このシリーズのテーマ曲として使われているのが「口笛吹きと犬」だ。この曲のメロディに乗せて、CMでは、♪～今年も出します　年賀状～　今年も待ってるあの人へ　年・年・年賀状～　と二人のかけあいで歌が進む。

「今回、年賀状印刷／年賀状のCMを企画するにあたって、『理屈で説得するのは難しい』と思いました」と、このシリーズの企画を手掛ける福里真一氏。

「年賀状を出すことのプラス面や、年賀状を出さないことのマイナス面を描いても、いまの時代、多くの人は説得されないのではないか、と。それよりは、年末に向けて、世の中全体に“年賀状気分”を盛り上げていく、というのがCMにできることかなと思いました。それには、歌で盛り上げていくのが一番いいのでは、と考え、ずっとこのシリーズで使ってきた、『口笛吹きと犬』のメロディに、年賀状を呼びかける歌詞を歌い込む、という企画が生まれたんです」

出演は、昨年に続いて、今田耕司さん。そして、“歌怪獣”とも呼ばれる、演歌歌手の島津亜矢さんも登場。今田さんとともに「年賀状の歌」を歌う。

「島津さんは、プロが選ぶ歌唱力ランキングなどでも必ず上位にくるほど歌がうまいですし、バラエティなどでの飾らない笑顔も魅力的。そして、彼女が出演することによって、なんとも言えない“年末感”が漂いますよね。“紅白歌合戦感”と言ってもいいかもしれませんが。年末の有名な番組の司会者でもある今田さんと、島津さんの共演で、“年賀状気分”がより盛り上がるのではないか、ということで、出演をお願いしました」

このシリーズ、実は飼い主と似ている犬をキャスティングする、ということも、もうひとつのテーマになっている。今回、今田さんの飼い犬として登場したのは、キャバリアのチャッピー。実は昨年に続き、２年連続での出演となった。

「この『年賀状の歌』を、CMから聴いたり、いつのまにか脳内で歌ったりしているうちに、“やっぱり今年も、年賀状出しておくか”と思っていただけるといいですね」（福里氏）

12月15日からは、すでにYouTubeで公開されている「年賀状の歌・こたつ」篇のオンエアも開始する。