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阪急阪神百貨店、犬向けケーキ発売 フレッシュ系の愛犬家ニーズ

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阪急阪神百貨店はこのほど、犬向けのケーキの販売を始めた。愛犬とともに記念日を祝いたいという需要が高まっているほか、ギフト用途も見込む。

同百貨店が展開する、冷凍ケーキの全国宅配サービス「CAKE LINK(ケーキリンク)」のブランドとして立ち上げた。発売に先立つ11月には、「Instagram」のインフルエンサーとのタイアップ投稿を実施。さらに8月には製造工場を置く長野県でのイベントで、試食会も開催した。

写真 阪急阪神百貨店「ワンちゃん用クリスマスDinnerセット」
「ワンちゃん用クリスマスDinnerセット」

「長野県の新鮮な野菜や、信州産ハーブ鶏を用いている点に魅力を感じていただけた。知り合いに愛犬家がいるので、ギフトとして購入したいという声も頂戴した」(阪急阪神百貨店)

試食会では、飼い主からケーキのデザインに対する評価や、特に大型犬は「あっという間に1個を完食していた」など手応えを得ていた。

工場は、エイチ・ツー・オーリテイリング傘下のグループ会社の阪急ハロードッグ(兵庫・西宮)経由で、ペット向けケーキをつくれる工場を探し当てたという。

「愛犬のためのケーキのチャネルは、ペットショップや通販が大半を占めるが、品質面での不安の声を耳にしていた。百貨店に期待される安心、安全も背景に企画を進めた」(同)

富士経済の推計では、2022年のペットフードを含むペット関連商品の市場規模は5576億円。23年は前年比4.1%増の5802億円の成長を見込む。コロナ禍を機に起きたペットブームは落ち着きつつあり、商品の値上げによる増加が大きいと見られる。飼育意向も低下が続いており、21年〜22年では特に20〜30代の子どもがいない女性の低下が大きいという。ドッグフード全体では24年以降、縮小する見通し。

一方、新鮮な素材を用いて製造し、冷凍流通させる「フレッシュペットフード」はアメリカなどで市場を広げている。富士経済は、参入企業の増加や販売チャネルの多様化が進み、2027年にはフレッシュペットフードの市場規模は23年見込み比で2.5倍に拡大すると予測している。高付加価値品は、ペット用雑貨などですでに好調さが見られるという。

写真 阪急阪神百貨店「ワンちゃん用プチケーキセット」
「ワンちゃん用プチケーキセット」

販売するのは「ワンちゃん用プチケーキセット」(6個入り・5720円、税込)と、「ワンちゃん用クリスマスDinnerセット」(2個入り・5830円、同)。いずれも12月18日までの限定販売。売上目標は非公表とした。

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