日本マクドナルドは、お笑い芸人・オードリーを起用し、「オードリーのオールナイトマック」というCMの放映を1月9日より開始。特設サイトをオープンし、公式サイトや公式YouTubeでも映像を公開した。

CMの舞台は、夜のマクドナルドの店内。そこでオードリーの２人がハンバーガーなどを食べながら、おしゃべりする様子を映している。いつもはピンクのベストで、髪の毛をきっちりと決めている春日俊彰さんも、素の姿で登場。そのダラダラと続くトークは、まさにオードリーが出演するラジオ番組「オードリーのオールナイトニッポン」を聴いているかのようだ。

このCMは、大人気の深夜ラジオ「オードリーのオールナイトニッポン」（ニッポン放送）とコラボレーションし、マクドナルドのディナー帯を利用していない人に「夜マック」の価値を伝え、来店を促すことを目的に制作された。

「私自身オードリーのファンで、昨年4月ごろに彼らの東京ドーム公演を埋めるためのアイデアを募集していることをラジオで聴いたときに、これは何かコラボできるのではないか？と思い、そのときにマクドナルド店内で夜話す2人が思い浮かびました」と、クリエイティブディレクター 原口亮太氏。以前から、マクドナルドを担当していたこともあり、ディナー帯の課題解決策として、この企画を自主提案。半年かけて実現に至ったという。

本CMでは、決められた台詞や言わせたいメッセージを一切なしにし、彼ら2人のフリートークを１時間収録。マクドナルドの思い出や、意味のない夜について話している部分などを15秒と30秒のCMに仕上げた。そのため、深夜ラジオの魅力が詰まった、リアリティ溢れるCMになっている。

「まずCD、AD、コピーライターのクリエイティブスタッフをオードリーのラジオのヘビーリスナーで固めました。その上で、オードリー2人ならこういう話をして、15秒、30秒ができるのでは、と想定。オールナイトニッポンの放送で、ラジオブース以外でも何度かトークをされているのを知っていたこともあり、マクドナルド店内でも問題なくできると見込んでいました。さらにラジオのスタッフさんたちも巻き込み、“2人なら何もなしで話せるよ”という言葉をもらったことから、ある程度のテーマはざっくり渡しつつ、2人に委ねた結果、自然体のトークが生まれました。クライアントにもラジオでの2人のよさを丁寧に伝えたところ、深く理解していただけたので、台本なし、決め台詞なしのCMが実現しました」

キャッチフレーズは、「意味のない夜って、贅沢だ。」。コスパやタイパなど効率が重視される時代において、仲の良い友人とたわいもない話をする時間こそが価値があるという想いを、倍バーガーやポテナゲなど贅沢な「夜マック」の魅力ともクロスさせて伝えている。

また、CMでは2人に縁のある先輩芸人TAIGAさんやラジオスタッフチーム（通称：チーム付け焼き刃）が映像に見切れた状態で登場。それもまたリスナーのファン心をくすぐる仕掛けになったようだ。

CMに出演いただいたのは、
チーム付け焼き刃の皆様！@saysaydodo @satomitsuharu @iizukakun @sekiguchi_yuuto @fnasakiayano

…舟崎ディレクター、
ほぼ映ってなくってごめんなさい。

ラジオ番組情報はこちらから↓https://t.co/vV5ySRGYWY#オードリーのオールナイトマック pic.twitter.com/OPxp85dpdX

— マクドナルド (@McDonaldsJapan) January 14, 2024

本企画は、オードリーが2月18日に東京ドームで開催する「オードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム」に向けたコラボ施策でもある。５万人集客のチケットが即完売したことで話題を集めたイベントの日に向けて、マクドナルドではCMだけではなく、店内でもコンテンツを展開している。

まず2月18日まで、マクドナルドの店内では毎日17時から店内放送で、２人のトークを楽しむこともできる。週替わりで流れる4つのコンテンツは、マクドナルド公式アプリをダウンロードすることでARでも聴くことができる。さらに、トレイマットにもボディコピーとともに、二人が登場。現在、こうしたコンテンツを目当てに、ディナー帯にお店を訪れるコアなファンが増えている。