伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は、伊藤忠商事と共同で、1月29日に映画「サマーウォーズ」(細田守監督/2009年)とコラボレーションした新聞広告を日本経済新聞・読売新聞・朝日新聞に出稿、特設サイトを公開した。
30段で出稿された広告には、主人公・小磯健二くんが地球を救うべくエンターキーを押す名シーンが再現されている。キャッチフレーズは、こちらもファンにはよく知られている「よろしくお願いしまぁぁぁすっ!! 」。
この広告は、2023年の伊藤忠商事によるCTCの非公開化によって、様々な分野とのつながりや連携の強化を図ったことを機に制作されたもの。この両社の新たな連携を、「『つながり』こそが、ボクらの武器。」をキャッチフレーズとする映画「サマーウォーズ」に重ねている。
「この2社がより力を合わせてさらなる挑戦をしていくというポジティブなメッセージを世の中と両社のインナーに伝えていきたいというオリエンテーションでした」と、企画を手がけたクリエイティブディレクター 橋田和明氏。
「両社がタッグを組むことで、ITやテクノロジーの領域でもっと大きなチャレンジをしていくこと。それをシンプルに伝えることを考えました。ただ、新聞広告となると一方的でどうしても言いたいことを詰め込みがちになります。そんなことよりも、まずは、『挨拶』した方がいいのではないかと思いました。だって、新しいことがあったら、人は、まず挨拶しますよね。そして、挨拶は無視されないんじゃないか、と」
そこで辿り着いたのが、「サマーウォーズ」のクライマックスシーン、小磯健二くんの「よろしくお願いしまぁぁぁっす!!」だった。
「おそらく日本で一番有名な『よろしくお願いします。』だと思いました。さらに、サマーウォーズは『「つながり」こそが、ボクらの武器。』がテーマであり、二社のタッグや、メタバースの世界などのITとテクノロジーということとの親和性も表現できると考えました」
広告制作にあたって注力したのは、「よろしくお願いしまぁぁぁすっ!!」という挨拶がシンプルに、ストレートに入ってくるアートディレクションだ。ボディコピーの最後に「つきましては…」をつけることで、「よろしくお願いたしまぁぁぁすっ!!」に気持ちよくつながるようにしている。
新聞出稿後は、「サマーウォーズ」ファンを中心にたちまちSNSで反響に。両社の社内でも、「サマーウォーズ」との突然のコラボレーションに驚きが広がった。また、ITをベースとするCTC社内では、主人公と同じ理系であることから親和性も高く、作品に対する好意的な印象を持つ人が多いという。
映画「サマーウォーズ」は、2024年8月に劇場公開15周年を迎える。CTCでは今後、本作の15周年を応援し、さらなるコラボレーションも進めていく予定だ。
スタッフリスト
- 企画制作
- FIELD MANAGEMENT EXPAND、PARTY、HASHI、渡辺潤平社、&D、COMACH
- CD
- 橋田和明
- C
- 渡辺潤平
- AD
- 小栗卓巳
- D
- 大崎和則、土肥大志
- Pr
- 中村洋基、田中正宏
新着CM
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AD
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