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家賃=固定費の概念を覆すUnitoの戦略 帰らない日は家賃がかからない家

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生活者の意識・行動の変化が激しい時代。生活者の支持を得るブランドになるためには市場の動向に合わせてスピーディーな意思決定も必要です。こうした市場で顧客を増やし成長を遂げるスタートアップ企業では、どのようなマーケティング戦略が企画され、また実行されているのでしょうか。新興企業の戦略から新しいマーケティングの方法論を導き出します。今回は、Unito プロダクト部 VPoPの中野創太氏に話を聞いた。
※本記事は、月刊『宣伝会議』4月号 の連載「急成長スタートアップ企業に聞く!『わが社のマーケティング戦略』」に掲載されています。

Unito
プロダクト部 VPoP
中野創太氏

【Unito 会社概要】
・設立年:2017年
・従業員数:約40人
・事業内容:「リレント(Re-rent)」システムを導入した物件の開発・運営、マッチングプラットフォームの運営

不在日の家賃が減額される「リレント」

「出張で月の半分しか家にいないのに、家賃が半額にならないのはなんだか損した気分になる……」。創業者のそんな思いから生まれた、部屋探しプラットフォーム「unito」。


写真 スクリーンショット UnitoのWebサイト
UnitoのWebサイト。

「unito」は、入居者が帰らない日の部屋をホテルとして宿泊者に貸し出すことで、その日数に応じて家賃が減額される「リレント(Rerent)」というシステムを採用。出張や旅行で家にいない日を事前に申請すると、その日はホテルとして他の人に貸し出される。

貸し出す前後には専門スタッフが部屋を清掃。外泊1日あたり1000円~ 8000円ほど家賃が割引かれる仕組みだ。物件を所有するオーナーにとっても、居住者(家賃収入)と旅行者(宿泊料)をハイブリッドで得ることができ、より収益性の高い物件運営が可能になる。

「unito」は2020年12月に正式版をリリースし、リレントのビジネスモデル特許も取得。2023年2月には会員数4万人を突破、2024年2月現在で全国1500以上の物件を掲載している。部屋は家具・家電付きが多く、入居期間は最短1カ月から。

オンラインで契約し即日入居ができることから、「単身赴任で土日は家族の住む家に帰る」「コロナ禍で郊外に移住したものの都心にも用がある」といった二拠点生活や多拠点生活をしている人、また都心でひとり暮らしを始めたが郊外の実家にも定期的に帰りたい人、若いカップルのお試し同棲まで用途は幅広い。

Unito創業者で代表取締役の近藤佑太朗氏は、学生時代から会社を経営しており地方への出張が多く、冒頭の課題感を抱えていたことからサービス開発に至る。

…続きは、月刊『宣伝会議』4月号でお読みいただけます。

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